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子どもの「なんで?」を育てよう!

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人間開発学部准教授 寺本貴啓

2014年8月12日更新

「これはなに?」とか、「なんで?」と、子どもに聞かれることがあります。このときみなさんは、どのように返答されているでしょうか。子どもに毎日何回も質問され、時には面倒に思うこともあるかもしれません。しかし、私たち大人が、どのように子どもの疑問に答え、子どもに「疑問をもたせる環境」をつくるかによって、子どもの育ちが変わってくるのです。

以前、私は小学校で理科を重視しながら教壇に立っていました。小学生は、幼児期と比べると自分から「なんで?」と聞いてくることは少なくなります。そこで、この時期の子どもたちにいろいろなものに興味・関心をもってもらうために「疑問をもたせる環境」をつくってきました。

例えば、子どもと桜の木を観察し、次の写真のような葉を探します。そして、「どうして、葉っぱの右と左に同じような虫食いのあとがあるのかな」と聞いてみます。すると「首を振って食べているのではないか」とか、「葉っぱのおいしいところだけを食べている」など、様々な考えを出してくれます。

実は、虫がこの葉を食べたのは、葉が出始めた時期。この頃の葉は二つに折れていますが、それが大きくなり、折れていた葉が広がることで、虫食いのあとが二カ所になった、というのが答えになります。

このように、日常にある桜の葉でも、よく見てみると疑問がわいてくる「教材」となります。そして、大人が意図的に「疑問をもたせる環境」をつくることで、子どもの知的好奇心や思考力を高めることができるのです。

子どもたちの疑問は、私たち大人にとっては、たわいないものかもしれません。しかし、ここで意識したいことは、「わからないから質問している」ということであり、子どもにとって大切な学習の機会であるということなのです。つまり、「子ども目線」と「親目線」は違うため、子どもの目線に立って、疑問には(親自身もわからないことを含めて)できるだけ応えてあげて、多くのことを意識的に注目させ、触れさせることが大切なのです。

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