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渋谷が、「人の知見」を発信し流通させる拠点になる。

SHIBUYA CONNECT vol.3 オールアバウト

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國學院大學・学長 赤井益久

2014年9月20日更新

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(左)オールアバウト代表取締役社長兼CEO 江幡 哲也
(右)國學院大學学長 赤井 益久

國學院大學は渋谷の地で「知の拠点」を目指してきた。それはオールアバウトの「システムではなく、人間。」というミッションにも共通することを、赤井益久学長と江幡哲也社長は確認し合った。
制作・東洋経済企画広告制作チーム

共通項は「人」を中心に据える

赤井 國學院大學は、神道精神を研究・教育の理念としています。神道はお祭りなど、地域と結びついているところに大きな特色があります。その点では、渋谷は本学にとっての「地元」です。そのため、本学では文部科学省が「センター・オブ・コミュニティー(COC)構想」を掲げる以前から、「渋谷学研究会」をはじめとする、地域社会と結びついた取り組みに力を入れています。渋谷は「ビットバレー」とも呼ばれるように、IT関連企業も多く集まっています。企業経営者にとって、渋谷の魅力はどこにあるのでしょうか。

江幡 当社はこれまで事業の拡大などに伴い何度か移転していますが、ずっと渋谷区に本社を構えています。創業の地は、貴学のすぐそばのビルでした。

渋谷に拠点を置く最大の理由は、人が集まる街であるということです。特にITに興味を持つ若い人が多い。雇用や採用活動という点でも渋谷はメリットの大きい街だと感じています。

当社は、専門家がガイドする日本最大級の総合情報サイト『All About』をはじめ、インターネットを活用したサービスを数多く提供しています。その点ではもちろんITの技術は不可欠ですが、ほかのIT関連とは一風変わったミッションを掲げています。それは「システムではなく、人間。」というものです。さまざまな情報が簡単に手に入る時代だからこそ、「人」が持っている、本物の情報が大事になると考えています。

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All About サイト画面:約1300のテーマごとに、専門の知識や経験を持った「ガイド」が、その分野に関する情報を提供する日本最大級の総合 情報サイト。

自立した人材育成のために

赤井 「人」を大切にする貴社のミッションは、大学にも共通する部分が多いと思います。かつての大学は、学問の「量」すなわち、「優」をいくつとったかといったことで評価していました。現在はそうではなく、そのプロセスなどを含む、いわば量より質の学習が問われています。

本学でも、学生が主体的に学習するためのアクティブ・ラーニングや、PBL(Problem Based Learning)と呼ばれる課題解決型授業などを積極的に導入しています。他者との議論をする場の拡充や、一つの結論に至るためのプロセスを受動的ではなく能動的に学ぶことができる力は、自ら判断し活動できる人材の育成、ひいては「自らのよって立つ」基盤を尊重する本学の考え方を具体化することにも通じると考えています。

江幡 企業においても、上司に言われたことをやるだけの「金太郎飴」のような組織では新しいものは生まれません。

当社は1000人以上の専門家とお付き合いをしていますが、専門家の方たちもさまざまな個性があります。この多様性を大事にする懐の深さといったものが企業に求められているように思います。

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國學院大學博物館:渋谷キャンパス内にある國學院大學博物館は、数々の学術 資産や研究成果を発信する施設として、一般にも無料公開。 人材育成面にも大きく寄与している。

渋谷から知見を発信する

赤井 本学のミッションとして、「伝統と創造」、「個性と共生」、「地域性と国際性」の調和という「三つの慮(おも)い」を掲げています。人間は、それぞれ持って生まれた個性があって、それを輝かせることが大事です。と言っても、自分独りでは世の中は生きていけません。そこには他者の考えも受け入れる共生という考えが必要だと考えています。

江幡社長のお話を伺っていて興味深いのは、ITの仕組みをつくって、「後は勝手に使ってくれ」というのではなく、むしろ逆にITを通じて、人と人の結びつきを大切にしようとしている点です。

江幡 ありがとうございます。良い情報や信頼できる情報とは何かと考えると、結局は「誰から発信された情報か」ということに行き着きます。つまり「人」です。この仕組みを守るためには、労力もコストもかかりますが、取り組みを愚直に続けていきます。

最近では、新たなサービスの拡充にも力を入れています。外国人のための外国人による日本の情報サイトの運営なども始めており、ユーザーからは高い評価を得ています。

赤井 「人が人に本物の知識を伝える」という点では、貴社と本学で共通するものが多いと感じます。専門家という点では、本学は文学・歴史・民俗学・国語などにおいて、国内トップクラスの研究者を数多く擁しており、自国文化の正しい理解と発信を推進しています。今後何らかの形で、御社とコラボレーションの場などができるといいですね。

江幡 こちらこそ、よろしくお願いします。

赤井 ありがとうございます。

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