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SHIBUYA CONNECTvol.4 日建設計

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國學院大學・学長 赤井益久

2014年10月20日更新

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(左)日建設計会長 中村 光男
(右)國學院大學学長 赤井 益久

渋谷で大規模な再開発プロジェクトが進んでいる。日建設計の中村光男会長と國學院大學の赤井益久学長が渋谷への思いや人材への期待について語り合った。
制作・東洋経済企画広告制作チーム

渋谷の街づくりに参加新たな価値創出を目指す

赤井 本学では、2002年に創立120周年を迎えるのを契機に、21世紀の都市型大学を目指して、8年間をかけて渋谷キャンパスの再開発を行ってきました。09年に完了を迎えましたが、御社には設計監理を担当していただきました。新たなランドマークとなる「若木タワー」や南北に延びるキャンパスモール「千年の道」、博物館を備えた「学術メディアセンター」ほか、建学の精神に基づいたさまざまな提案をしていただき、快適なキャンパスに生まれ変わることができました。大変感謝しています。

中村 こちらこそありがとうございます。お話をいただいたのは15年ぐらい前のことだと思います。最初に描いたマスタープランどおりにできたのも、貴学の方針にぶれがなかったためだと考えています。

赤井 御社では「渋谷ヒカリエ」の設計をはじめ、渋谷駅周辺の再開発にも携わっているそうですね。

本学は渋谷を拠点に132年の歴史があります。本学は神道精神を研究・教育の理念としています。神道は地域社会と密接に結びついた考え方に特長があります。10年以上前から、渋谷の街を、文学、歴史、社会、宗教など、多様な視点で考察する「渋谷学」などの研究も進めています。渋谷の再開発による変容ぶりは、「渋谷学」としても大きなテーマの一つになりそうです。

中村 渋谷の再開発について、当社はその指針づくりの段階から参加しています。プロジェクトの特長の一つは、「渋谷ヒカリエ」をはじめとする複数の高層ビルの建設に加え、これらを含む渋谷駅周辺をデッキでつなぐことです。渋谷はその名のとおり、谷の底にあり、JRの線路をはさんで、東西に分断されていましたが、複数の歩行者デッキを設けることで、人の移動がこれまで以上に活発になります。文化発信地としてのポテンシャルをさらに引き上げ、新たな価値が創出されると考えています。

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渋谷再開発プロジェクト:日建設計はプロジェクトの指針づくりの段階から参画。ヒカリエをはじめ、今後も渋谷の価値が高まる開発が進む

相手の文化を尊重するためにまずは日本の文化を知る

赤井 御社は、先進的な技術を備えながら、日本文化を継承することも大切にされていますね。本学も伝統文化を継承し、そこに学び新たな価値を創造していくことを使命としています。最近では、海外での実績も増えていると伺いました。

中村 当社の売上高における海外比率は現在約20%です。今後はさらに伸ばしたいと考えています。当社の進出先は、アジア、中近東、ロシアなどの新興国が多くなっています。

設計者の選定にあたっては、欧州の企業と競合になることがほとんどですが、当社が選ばれた際に「日本の企業だから」と言われることが少なくありません。伝統を守りながら非常に先進的な技術を追求しているという点が評価されるのです。

赤井 これまで培ってきた伝統と新たな価値の創造を両立しているということですね。海外に出て仕事をするためには、その国の言語が使えるだけでは不十分で、その国や地域の文化を理解することが大切だと強く思います。

中村 もちろんです。最初は相手の文化の尊敬から始まります。ただし、実際に海外に行ってみて痛感するのは、相手の国や地域の文化を勉強するには、その背景として、日本の自分たちの文化を知っていなければならないということです。

大学も街も、一人ひとりの人間の気持ちからつくられる

赤井 大学では今、グローバル化する時代に、どのように人材を育成するのかが問われています。私は、海外に出て行って活躍することも大切ですが、その前提として、自分のアイデンティティや日本を知っていることが不可欠だと感じています。

本学では、海外へ出て行くプッシュ型の人材育成だけでなく、海外から日本を訪れる方々に日本文化を理解してもらうプル型の人材育成にも力を入れています。そのため国語力や日本文化を体験する授業を充実させています。

中村 それはすばらしい取り組みですね。

建築物は「ハード」のように考えがちですが、大切なのは「人」です。快適さや便利さを感じるのは人間ですから。街づくりも同様で、たくさんの人が渋谷に集まるといっても、結局は一人ひとりの気持ちが、街全体をつくっていくのです。

赤井学長のお話を伺って、人材育成に対する貴学の姿勢にも共感を覚えます。魅力ある街・渋谷の大学として、貴学がさらに存在感を発揮されることを期待しています。

赤井 ありがとうございます。

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グローバル・チャレンジ・プログラム:國學院大學では、英語での日本文化・社会の授業(Japan Studies)、海外留学経験等を核にしたグローバル・チャレンジ・プログラムを在学生へ提供している

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