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女性から男性へ、歌舞伎役者の変遷

五感体感、日本。~留学生の日本フィールドワーク~

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國學院大學文学部教授 藤澤紫

2016年10月3日更新

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國學院大學で学ぶ留学生たちは、6月17日に国立劇場を訪れ、歌舞伎を鑑賞しました。そこで生じた留学生の疑問に、本学教員が回答します。

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戯場銘刀揃 滝夜叉 Takiyasha,Gijo Meito soroi 歌川豊国(三代)画(個人蔵)

Q.なぜ歌舞伎では、男性が女性の役も演じるのですか?

A.江戸幕府の禁止によって、役者が女性から男性へ

 歌舞伎は今から400年以上前に、「阿国(ルビ:おくに)」という人物が、京都で舞台に上がり、評判を得たことに始まると言われています。阿国は女性の芸能者で、男装や奇抜な衣装を身に着けて演じるなど「傾(ルビ:かぶ)いた」(奇抜な身なりや言動をする意)演出で一躍人気者になったことが、「歌舞伎」の語源とされています。つまり、歌舞伎はもともと「女性の役者から始まった」と言えるのです。

 この阿国人気にあやかり、その趣向をまねた遊女や女性芸人が多数あらわれますが、寛永6年(1629)、時勢によって歌舞伎は風紀を乱すといった理由で上演を禁じられます。その後、歌舞伎役者は男性のみとなり、現在までその形式が継承されています。

 ちなみに、女歌舞伎が禁止されて以降は、男性の歌舞伎役者が女性の役を演じるようになります。彼らは「女形(ルビ:おんながた、おやま)」と称され、厳しい稽古を経て、独自の世界を形成しています。このような400年におよぶ芸の蓄積が、今日の歌舞伎人気を支えているのです。

 

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2016年10月3日付け、The Japan News掲載広告から

 

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