令和7(2025)年6月21日、渋谷キャンパス2号館祭式教室で、衣紋道研究会主催・國學院大學神道文化学部共催の衣紋披露「宮廷装束着装披露-夏めく武官の束帯と女房装束-」が開催されました。
この行事は伝統文化を知識・モノ・技術で継承する衣紋道研究会と神道文化学部による行事で、今回で8回目の開催となります。
当日は衣紋道研究会所蔵の装束を使用し、武官の束帯と女房装束(十二単)を着装を披露しました。御方役は、神道文化学部4年生の北島武士さんと、神崎桜子さんが務め、衣紋者は同研究会の会員の方々がお務めになりました。
王朝装束の実物と、着装の様子を間近で見ることができる貴重な機会とあって、会場には本学の学生だけでなく一般の方など約100人が集いました。参加者たちは熱心にメモを取りながら着装の様子を見学していました。
以下、御方役を務めた学生たちからのコメントです。
【北島さん】
御方役を務めたことで、衣紋について様々な気付きを得ました。丁寧な着付けを前提とした上で、御方に負担を与えないように様々な工夫がなされていることが分かり、衣紋道というのは人に対する気遣いや尊重の表れでもあるということを改めて感じました。
【神崎さん】
このような貴重な機会をいただけたことに、深く感謝しております。実際に装束を身にまとうと、想像していた以上に重みがあり、一枚一枚着せていただくたびに、平安時代から受け継がれてきた歴史の重さを肌で感じました。また、衣紋者の皆様の、すべての装束をずれなく美しく重ねていく技術の高さや、御方が心地よく装束をまとえるよう、手の角度まで細やかに気遣ってくださるご配慮に、深く感銘を受けました。今後は、このような日本の美しい伝統文化や、日本人の美意識の素晴らしさを、日本国内のみならず、世界へも伝えていけるよう、より一層勉学に励んでまいりたいと思います。