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令和6年度公開学術講演会「現代社会と自然災害における神社」が開催されました(令和6(2024)年11月30日)

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広報課

2024年11月30日更新

 令和6(2024)年11月30日、令和6年度研究開発推進機構 公開学術講演会が渋谷キャンパス常磐松ホールで開催されました。 

 今回の講演会は、「現代社会と自然災害における神社」をテーマに、大阪大学大学院教授の稲場圭信氏を講師に迎え開催され、約110名が参加しました。稲場氏は、宗教が地域社会において人と人とをつなぎ地域を支える役割を果たしている点に注目し、特に神社を中心とした宗教施設が持つソーシャル・キャピタル(社会関係資本)としての側面について講演しました。

 さらに能登半島地震や東日本大震災において、神社が避難所として活用された事例を基に、これらの宗教施設がどのような支援を提供してきたのか、稲場氏の詳細な調査結果が報告されました。また、災害発生直後に行政やボランティアの支援が届きにくい状況下で、宗教者が果たした支援活動の重要性について解説され、地域コミュニティにおける神社の役割が改めて確認されました。

 災害はいつ発生するか分からないからこそ、日頃から炊き出し・焼き芋会などの交流イベントや、子ども食堂の運営といった地域活動を通じて、神社がソーシャル・キャピタルの拠点としての役割を果たすことが重要であると指摘がされました。また、神社・神職・氏子のつながりをより強化することで、有事の際に迅速かつ効果的な支援を行える体制を構築できると、これからの神社に期待する役割が稲場氏より語られ、公開学術講演会は締め括られました。

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