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神道文化学部 ボランティア参加報告・教員活動報告(黒崎浩行)

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2017年6月10日更新

平成29年5月3~4日に、宮城県女川町と福島県いわき市久之浜で行われた神社祭礼のお手伝いに、神道文化学部の黒崎浩行教授が引率・同行の上、本学学生(神道文化学部生13名、法学部生1名)が参加しましので、報告いたします。

 黒崎先生は、この10年ほど、地域再生に有効な文化資源として宗教、なかでも神社に人々が関心を寄せる動向に注目して調査研究を行っていました。そのさなかの平成23年3月11日、東日本大震災が起こりました。宗教・宗派を超えて宗教者が救援・支援に赴くなかで、ヨコの情報共有と連携を行うために同年4月に立ち上がった「宗教者災害支援連絡会」に世話人として関わりつつ、支援と共同研究にあたっています。

黒﨑先生の著書や講義はこちらをご確認下さい。

以下は、黒崎先生によるボランティア参加のご報告です。

 

私は、神道系大学に勤める教員として何ができるかを考えてきました。

神道文化学部では、被災した地域の復興のためにできることとの一つとして、被災地で行われる祭礼行事を支援し、人びとの心のよりどころを支えるお手伝いをすることを追求するようになりました。発生から6年が過ぎましたが、その活動は継続しています。

宮城県女川町の鷲神地区に鎮座する熊野神社では、平成24年以来、多くのボランティアの参加により5月3日の例祭神輿渡御が復活しています。國學院大學の学生たちは平成25年から神輿サークル「若木睦」の会員を中心に参加を継続しています。

今年も、6名の学生が東京のボランティア団体「ゲットライブリー」によるバスツアーに参加し、さらにもう1名、独自ルートで現地へ赴きました。そのうちの1人、二宮さん(神道文化学科4年)から感想を寄せてもらいました。

私はGWに宮城県女川町にある熊野神社例大祭の神輿渡御ボランティアに参加しました。今回で3回目の参加でした。初めて参加したときはたった一人で参加したので、とても不安でしょうがなかったのですが、今回は後輩たちが何人か参加してくれて、サークルのメンバーと一緒に参加することができたのでとても嬉しかったです。また、女川のボランティアに3回も参加して思ったことは、女川の町が予想以上に復興しつつあったことでした。駅には温泉が沸き、そして真ん前には商店街ができて、女川町がこうしてこれからも発展していくのをこれからも見届けたいと思いました。

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5月4日に福島県いわき市久之浜で行われる「四社合同神幸祭」では、東京都台東区に鎮座する下谷神社の阿部明徳宮司が神社関係者に呼びかけて、子どもたちのための縁日を開いています。國學院大學の学生もそのお手伝いに平成25年から参加させていただいています。今年は神道教化を研究するサークル「神社信興研究会」のメンバーを中心に8名の学生(うち1名は女川から合流、1名はボランティアステーションを通じて応募した法学部生)が参加しました。

今年4月に行われた神道文化学部新入生ガイダンスでも参加を呼びかけたところ、稲山さん(神道文化学科1年)が応えてくれました。参加しての感想は以下のとおりです。

私はこのボランティアに参加して、いかに私の日常が平和で、恵まれていることに気が付きました。ニュースや新聞を見て東日本大震災のことを理解していたつもりでしたが、震災から6年経過しているのにいまだ、海岸線一帯は更地が多く衝撃的でした。福島は原発ばかりが報道に上がるけれど、この町にも大きな津波が容赦なく押し寄せた。被害にあった方の心の寄り添えるよう、自分の視野を広げるために、今後もボランティアに参加しようと思います。

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復興にはとても長い時間がかかっているのが現状ですが、これからも息長くこうした活動が続けられるよう、微力ながら支えてまいりたいと思います。

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(文/黒﨑浩行・小林宣彦/写真:黒﨑浩行/感想文:二宮矛充・稲山鈴香)

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