必死でご奉仕しました(神道文化学部2年 菊池さん)
今回の観月祭で、祭員として奉仕させていただきました。
舞楽の披露に先立って、熊本地震の復興を祈るという重要なお役目を頂戴したのです。
あれほど大勢の人たちに囲まれて祭典を行ったとは、これまで一度もありませんでした。
今まで感じたことのない重圧の中、必死でご奉仕しました。
無事祭典を務め終えたのちは、斎庭係の方々と共に、裏方のお手伝いをして過ごしました。それまでは御奉仕で精一杯でしたが、裏方に回ってみると、いろいろなことに気付きました。
まず会場壁面に映し出された映像の美しさ、その撮影や照明のクオリティの高さに驚きました。学生のみのイベントでは到底あり得ないような、磨き抜かれた美しさが、そこにはありました。
復興の祈り(神道文化学部3年 椿さん)
このたびの第七回観月祭で、斎主として御奉仕させていただきました。昨年度の観月祭の時と同じ所役ではありますが、今回は、熊本地震の復興祈願を籠めた祭典です、一層の重責を負っての御奉仕となりました。
斎主の大切な務めは、祝詞の作成です。その作文にあたっては、より良いものを奏上出来るよう、幾度も手直しを重ねました。神様に復興の祈りをお届け出来るものになっているかどうか、繰り返し確認しました。
いよいよ迎えた祭典本番。千人にも及ぶ参列者の方々を前にして、直前まで緊張の余り手が震えていました。
けれども、いざ祝詞奏上を始めると、自ずから心が落ち着きました。おかげさまで恙無くご祈願を捧げる事が出来ました。
祭典が終わった直後は、自らの所役を全う出来たことに、只々胸を撫でおろすばかりでした。けれども時間の経過と共に、深い喜びと達成感が、滾々と込み上げて参りました。
神道文化学部は、わが国の心を学ぶ学部です。このような大事な祭典で、真心を籠めた御奉仕が叶いました事を、とても誇らしく思っています。
武田秀章学部長より
第七回目の観月祭は、熊本震災復興の祈願を籠めて行われました。
昨年夏、神道文化学部の教員学生有志は、熊本に赴き被災地支援のボランティア活動を行いました。
そうした中から、「このたびの観月祭を、熊本震災復興の祈願を籠めて行いたい」という思いが高まってきたのです、祭典奉仕の学生諸君は、そんなわれわれの思いを、しっかりと神さまに届けてくれました。
観月祭が本学ならではの「祈りの行事」として受け継がれていくことを、心から祈念したいと思います。
(写真 神道文化学部教員・学生有志)