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第7回観月祭 舞人の所感 その3

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神道文化学部長 武田秀章

2017年2月20日更新

平成28年10月、厳粛に行われた本学恒例の観月祭。
「浦安の舞」の舞姫さんたちが、メッセージを届けてくれました。

楽しく幸せな月日でした(神道文化学部3年 山口さん)

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第七回を迎えた観月祭。私は「浦安の舞」の舞人としてご奉仕させていただきました。
一年次は斎庭係としてお手伝いしましたが、二年次には「朝日舞」の舞人としてご奉仕させていただきました。小柄な私ではありますが、だからこそ悠然と構え、堂々と舞うことを心掛けたことを覚えています。
今回の「浦安の舞」では、四人の舞がしっかりと揃うことと共に、丁寧で落ち着いた舞振りを心掛けました。

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「もうあとは楽しみなさい」
当日、御田村先生からこんな激励のお言葉をいただいて、舞台に上りました。
本番は、一年次からずっと一緒にお稽古に励んできた三人が、一緒に舞う最後の機会となりました。
「目前の光景に怯むことなく、目いっぱいお稽古の成果を出し切ろう」
そう思って懸命に舞いました。そんな風に思うことができたのは、いつもの仲間が隣で舞っていてくれたからです。

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舞い終えたのち、支えてくださった全ての方々への感謝の気持ちを込めて、深々と頭を下げしました。
顧みれば、五月からのお稽古も含めて、とても楽しく幸せな月日でした。私は、観月祭での貴重な経験を、生涯忘れることはないでしょう。


力一杯舞い切りました(文学部日本文学科3年 石原さん)

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今回の観月祭では、「浦安の舞」を舞わせていただきました。
昨年度に引き続き、今回で三度目となる観月祭。一年次以来、共に歩んできた仲間と舞を奉納出来る最後の機会です。格別の意気込みをもって臨ませていただきました。

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お稽古では、先生方のご指導のもと、基本の動きから目線の付け方、指先の使い方にいたるまで、全神経を張り巡らし、四人の息が合うよう心掛けました。
いよいよ当日。お集まりいただいた大勢の皆様の前で舞を披露しなければなりません。直前まで、一方ならぬ緊張を感じていました。
けれども、仲間との稽古の日々、先生のお言葉の数々を思い返しているうちに、不思議とその緊張も解けていきました。
「仲間たちに恥ずかしくないように舞おう、後輩たちに「先輩としての姿」を見せられるように舞おう…」
そんな思いで舞台へ上がりました。おかげさまで力一杯舞い切ることが出来ました。

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観月祭が終わって、この行事が、多くの方々のご支援、ご協力の元に成り立っていることを改めて実感いたしました。
観月祭に関わってくださった全ての方々に、心より感謝申し上げます。


精一杯の気持ちを込めて(神道文化学部3年 山田さん)

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みすゞ会員として、一年次から観月祭で奉仕させていただきました。今回の観月祭に際して、はじめて舞人としての奉仕が叶いました。
演目は「浦安の舞」。非常に難しく、それでいて美しい舞です。お稽古では、如何に美しく、且つ堂々と舞うかに心を砕きました。
観月祭は単なるイベントではありません。神様に捧げる「神事」です。中途半端な技術と気持ちで舞台に立つことはできません。そのことは、今までの観月祭での先輩方の舞姿を見て、痛いほどわかっていました。
その上、今回は熊本震災復興祈願の趣旨も籠めて執り行われます。本番が近付くにつれ、自らに課せられた責任の重さ、舞が上手くいかない焦りと不安で、何度も投げ出したくなりました。

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あの日、舞台に立つことができたのは、同じ浦安メンバーの励まし、仲間たちの応援、何より熱心に指導して下さる先生方がいらっしゃったからです。
当日は、精一杯の気持ちを込めて神様に舞を奉納できたと思います。未熟な舞ではありましたが、熊本の皆様を想い、観月祭に関わった全ての人達への感謝の気持ちを込めて、しっかりと舞い切りました。
そんな思いがいささかでも届いたならば、これに過ぎる喜びはございません。

 

武田秀章学部長より

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「浦安の舞」の歌詞は、昭和八年歌会始における昭和天皇のおおみうたです。

天地(あめつち)の神にぞ祈る朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を

昭和天皇の真率な「平和の祈り」。
今回の観月祭で、舞姫さんたちは、その「祈りの舞」を、全身全霊で舞い切いました。
その一度限りの機会に籠めた切実な思いのたけが、彼女らのメッセージから、ひしひしと伝わってきます。
舞姫さんたちの労を、心からねぎらいと思います。

(写真 神道文化学部教員・学生有志)

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