令和2年5月28日

在学生・保護者の皆様

　　　　國學院大學　　　　

学長　針本 正行

緊急事態宣言の解除を受けて

　現在、新型コロナウイルス感染症という未曽有の災禍が全世界を襲っています。罹患された皆様には心よりお見舞い申しあげますとともに、医療従事者の方々の多大なご尽力に深く感謝いたします。

　今般、政府から発令されていました緊急事態宣言が東京都と神奈川県においても解除されましたが、本学は、学生のみなさんの「生命・身体を守る」、「学びを守る」という二つの柱に基づき、前期終了までオンライン授業を継続し、以下の学修支援対策を講じていきます。

なお、今後の入構措置等、本学の対応については、新型コロナウイルス感染症の感染状況を慎重に見極めながら判断します。

１．オンライン授業の環境整備及び図書館の利用について

　オンライン授業の運用に際しては、過日、実施した「授業のオンライン化に伴う受講環境に関するアンケート」及び、「授業実態調査及びパソコン、通信機器の需要調査」をふまえ、次の対策を講じています。

• Zoomの録画保存を前期終了まで可能とするとともに、K-SMAPYⅡサーバーのディスク容量を増設し、授業資料の増大に対応しました。
• 十分な通信環境がなくオンライン授業の受講が困難な学生へ、本学施設の使用に加えて、パソコンやモバイルルーターの貸し出しを実施しています。
• 図書館の利用については、在宅時に閲覧できる電子書籍数を拡大しました。また、「３密」の状況を回避するための対策を講じた上で、図書館が限定的に利用できるようにしました（利用の詳細はK-SMAPYⅡの図書館からのお知らせを参照）。

　なお、オンライン授業の運用方法、内容について、多くのご意見をいただきました。教育の質を担保した「オンライン授業」となるように努めます。学生のみなさんのご理解、ご協力をお願いいたします。

２．特例給費奨学金制度の拡充について

　入学後に家計支持者の経済状況が急変した学生への支援制度である「特例給費奨学金制度」（上限５０万円）の採用人数枠を拡大します。今後も、社会情勢の変化をふまえた奨学金制度を運用することにより、本学に入学した全員の学生がそれぞれの自己実現をはかり卒業できるように支援をします。

　本学は、みなさんの学びへの意欲、思いの火が消えることがないように、全教職員が一体となって学修支援をしていきます。現在、全世界を襲っている災禍の社会的影響及び終息時期は明らかではありません。教職員と共にこの危難を乗り越えていきましょう。

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