神道文化学部では、本年3月に卒業を控えた4年生の大学生活の振り返りを順次紹介していきたいと考えています。第1回は、フレックスAコースの4年生、富士駿さんです。
以下、富士さんのインタヴューを掲載致します(聴き手は武田秀章神道文化学部教授)。
私は一般家庭の出身ですが、先祖が神職を務めていました。
「自分のルーツである神道を深く学びたい…」
そんな思いから、神道文化学部のフレックスA(夜間主)に現役入学しました。
大学生活を始めるに際して、3つの目標を立てました。
1つ目は、自分で学費をまかなうことでした。
入学前は、経済的な事情から、大学進学を諦めかけたこともありました。そんな私でも、大学の奨学金制度のご支援、日中の助勤やアルバイトの稼ぎで、4年間の学費をすべて自身で納めることが出来ました。本学の奨学金は、一般的な奨学金とは異なり、完全給付型です。安心して受給することができました。
2つ目は、教員免許を取得することでした。
教員免許と神職免許の二つを平行して履修できることも、この学部の強みです。教師を兼業する先輩神職が多いことも励みになりました。4年次の教育実習では、鎮守の森とも称される神社で学んだ「自然との共生」プログラムを授業の中に取り入れました。生徒たちはとても熱心に取り組んでくれました。
最後の目標は、臆することなく様々なことにチャレンジすることでした。
夜間主だったので、授業の無い日中は、人を笑顔にする助勤やアルバイトに励み、自らのコミュニケーション力を磨きました。課外活動では、少林寺拳法部の主将を務め、人を纏めることの難しさ、楽しさを知ることが出来ました。神職必須の雅楽は、大学主催の講習会や雅楽サークルで学びました。大好きな楽器は笙です。今でも欠かさず稽古を続けています。
夜間主には「志」ある学生がたくさん学んでいます。
共に神職を目指す同志として、お互い助け合って前へ進むことができました。先生方の親身なご指導、神道研修事務課をはじめ大学事務局の手厚いサポートも、只々感謝のほかはありません。
おかげさまで先般、奉職が内定いたしました。
卒業後は、神社界の力になれるよう、精一杯努力して参る所存です。
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