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神道学専攻科生 懇談会開催(平成28年12月7日)

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神道文化学部長 武田秀章

2017年3月8日更新

他大学出身者が、一年間の短期集中で神職資格を取得する神道学専攻科。
平成28年12月7日の宵の口、専攻科有志諸君と膝を交えて語り合いました。
その様子をお伝えしましょう。

2812神道学専攻科座談会01

―修了まであと僅か。印象深かったことは何ですか。
「まず最初の入口、明治神宮での実習です。入学式翌日、五日間の実習、禊も大祓詞奏上もはじめての経験で、皆で助け合いながら懸命に乗り越えました。明治神宮の実習を経て、それまでの「烏合の衆」から一つの目的意識をもった「チーム」へと成長できた思います」

2812神道学専攻科座談会02

「感銘深かったのは、石清水八幡宮での実習です。下界から隔絶したお山の上での修行でした。何といっても天皇陛下の勅祭でご奉仕させていただいたことが、最も感銘深い経験となりました。男組は御鳳輦を担がせていただいきました。地元の皆様と一緒に担ぎました。石清水のお山の石段の長かったこと…神さまの重さを肩先に感じた一夜でした」

2812神道学専攻科座談会03

「女性陣は提灯をもって御鳳輦のお伴をさせていただきました。仲秋祭の名称そのままに、夜空に仲秋の名月が、煌煌と輝いていました。月明りに照らされながらのお伴は、この上なく感動的でした」
「男組は、お月さまを見る余裕など到底ありませんでした。残念!」

2812神道学専攻科座談会04

―ためになった授業は?
「『古事記』講読。専攻科に入って一番の収穫は『古事記』との出会いです。奔放なストーリー展開の中で、国土のおこり、皇室のおこり、祭りのおこり、主だった神社のおこりが、余すところなく語り尽くされています。只々感嘆しました。この上は、ご社頭の語り部を目指したて頑張りたいと思います」
「『古事記』は、過ぎ去った時代の伝えではありませんでした。そこには、今を生きるための叡智がぎっしりと漲っています。心の糧として常に座右に置きたいと思っています」

2812神道学専攻科座談会05

「藤本頼生先生の「神道教化概論」、火傷をしてしまいそうな熱い授業。神主の魂が炎となって燃え盛っていました」
「西岡和彦先生の「神道神学」。神学が机上の理論ではなく「人生を考えること」そのものであることが、しみじみとわかりました」
「村井信彦先生の「神道と武道」、弓道場で弓を引くあの静謐なひと時…。週一回の心のオアシスでした」
「小野貴嗣先生の「宗教音楽研究」。お稽古ごとの厳しさを思い知らされました。雅楽は神職必須のスキルです。雅楽修得の入り口に、何とか入らせていただくことができたと感じています」

2812神道学専攻科座談会06

「授業中、先生のお言葉が心の琴線に響き、しばし涙することがあました」
「私もそう!授業の中には、代々の神職の魂、神主のDNAに響く「言葉」がありました」
「まさかこの私が授業で泣くとは…。入学前は思いもよらぬことでした」

2812神道学専攻科座談会07

「専攻科の授業科目は「もろ文系」という感じですが、私は理系出身ということもあって、とりわけ実務系の授業を熱心に受講しました。神社管理や宗教行政等、神職の実務に役立つ実践系の授業が多いことが、専攻科の魅力ではないでしょうか」

2812神道学専攻科座談会08

「私たちは皆、神社のあと取りです。素晴らしい仲間と学べて、本当にラッキーでした。感謝の思いで一杯です」
「社家の血を繋がなければならない責任…。この重圧は、その立場にある者にしか分かりません。専攻科での一年間,そうした宿命を共有する仲間と知り合い、学友の絆を結び合わせることができました。修了後は、全国に散っていくことになりますが、同期としての付き合いは、これから先、ずっと続いていくことになると思います」

武田神道文化学部長より

2812神道学専攻科座談会09

一年間の経験を真摯に語り尽くしてくれた専攻科生諸君。
諸君の弥栄を、心から願ってやみません。

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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