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第9回「東日本大震災 慰霊鎮魂ならびに復興祈願 千度大祓」に本学学生が参加

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黒﨑浩行

2019年7月17日更新

さる令和元年7月14日(日)、福島県いわき市平豊間の豊間公園で行われた第9回「東日本大震災 慰霊鎮魂ならびに復興祈願 千度大祓(せんどおおはらい)」(主催:いわき「大祓」の会、共催:いわきコミュニティー振興グループ、後援:福島県神社庁)に、國學院大學から学生33名(神道文化学部生26名、文学部生1名、神道学専攻科生4名、大学院生2名)が、引率教員・補助員5名、院友4名とともに参加しました。

この行事は、東日本大震災・原発事故によって被災した経験を風化させることなく後世に伝え、慰霊と復興を祈るために、いわき市の神職と氏子総代が企画したものです。平成23年7月18日(海の日)に始まり、令和2年の第10回まで行われることとなっています。國學院大學は平成24年の第2回から参加を続けています。

今年の会場となった豊間(とよま)公園は、津波によって被災した豊間地区の復興のため、土地区画整理事業によって切り開いた高台の新しい住宅地に作られた津波防災公園です。平成30年7月に開園しました。海を見渡すことができ、災害時の避難場所としての機能を備えています。風雨を除けるための白い大屋根の下で、祭事が行われることになりました。

國學院大學からの参加者一行は午前7時に渋谷キャンパスに集合し、バスで会場に向かいました。現地到着後、大國魂神社(いわき市平菅波)の山名隆弘宮司、御宝殿熊野神社(いわき市錦町)の下山田治美権禰宜、院友の大平直也氏が合流し、豊間・薄磯・沼ノ内地区、今年が点灯120周年となる塩屋埼灯台、地震で壊れた鳥居と狛犬を使ったモニュメントがある沼ノ内諏訪神社をご案内いただきました。平成23年3月11日以前の町並み・暮らし・歴史と津波被災時の様子、そして今日までの変化を詳細に教えていただきました。

会場には、兵庫県淡路島の伊弉諾神宮から環境水族館アクアマリンふくしま(いわき市小名浜)に寄贈された大神輿を中心とする祭場と、慰霊祭・千度大祓が行われる祭場の二つが設けられました。また、会場の後方には國學院大學院友会福島県浜通り支部によって、古事記学センター第2回「古事記アートコンテスト」入賞作品が展示されました。

まず午後2時から、大神輿の前で神事と「あんばさまの唄」の奉納が行われました。

午後3時から慰霊祭が始まりました。このときの奏楽に本学学生・院友も加わりました。また、浪江町請戸(うけど)の田植踊が奉納されました。

午後4時20分から約1時間にわたり、神職と本学学生・院友あわせて約100名により、大祓詞(おおはらえのことば)十巻奏上が行われました。その後、「放生(ほうじょう)の儀」が行われました。

福島県神社庁の丹治正博庁長、福島県神社庁いわき支部の金土重順支部長からの謝辞の後、午後6時にすべての式次第が終了しました。学生・引率教職員一同、主催者の皆様にお礼の言葉をお伝えした後、バスに乗り、渋谷へ帰りました。

「当時の小学生が今は大学生」という言葉を何度か聞きました。それほどの時間が経過するなかで、さまざまな状況の変化を受けとめつつも、忘れてはならないこと、伝えるべきことを思う人々が寄り集まって、祈りを共にするかけがえのない機会を創ることに國學院大學も参加させていただいていることに、あらためて感謝申し上げます。

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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