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2008年度新司法試験合格者 大関 慎也さん

  • 卒業生
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2014年11月13日更新

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大学では経済を専攻。卒業後、保険会社に就職し、仕事は順調でしたが「より人のためになる仕事に携わりたい」と法曹の道を志しました。

新司法試験までの3年間は、朝から終電近くまでを自習室と教室で過ごすという、まさに勉強一色の日々でしたが、厳しいと感じたことはほとんどありません。ただ、純粋未修者であったため、入学当初、授業で話される内容が全く理解できず、「何を質問していいのか」さえもわからない頃はキツかったですね。

手ごたえを感じられるようになってからは、法解釈の規則性と柔軟性に魅力を感じるようになりました。授業に際しては「自分なりの答えを用意して臨む」ことを意識。先生方に、納得できるまで何度でも質問するなど自発的に学んだこと、“3年間で司法試験に合格する”という目標への強いモチベーションを持ち続けられたことが結果につながったと思います。

國學院法科大学院での3年間を振り返ってみて、実務と理論のバランスのとれた法律を学べる場であると感じました。私が國學院を選んだ理由の一つが、学内に法律事務所が設置されており、実務現場を身近に感じられることでしたが、この環境を生かして行われる「リーガルクリニック(上級)」は、まさに思い描いていた通りの授業。依頼者との面談、訴状や準備書面の作成、裁判傍聴などの過程を通じ、依頼者を支える弁護士の存在意義を改めて感じました。こうした実務的な科目は、授業以外にも多くの時間を必要としますし、思い通りに進まないことがほとんどです。司法試験合格という目標のためには、やや遠回りと感じられるかもしれませんが、私自身受講してみて、生きた法を学べる貴重な機会だと認識しました。事実関係を認識し、どういう手順で判決に結びつけるか…司法試験の論文式試験で問われる問題解決能力を身につけられるとともに、将来実務に携わるうえでも大きな力になると思います。

私にとって新司法試験合格は、スタートラインに立つための最低条件。弁護士として実務に就けたときが、本当のスタートでしょう。その先の自分へ…今は新たな目標を持ち、さらなる知識の修得に取り組んでいます。

このページに対するお問い合せ先: 大学院事務課(法科大学院)

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