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2011年度司法試験合格者 櫻井 晴季さん

  • 卒業生
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2014年10月24日更新

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2000年頃、17歳前後の少年による犯罪が多発し、 “キレる17歳”という言葉がマスコミを賑わせました。あたかもそれがこの世代に共通する特徴であるかのように語られがちでしたが、当時、私はまさに同年齢。自分や友人に照らしても決してそうではなく、重要なのは、大ざっぱな世代論で片付けずに、事件に至ってしまった少年たち一人ひとりの理由をしっかりと汲み上げてあげることではないかと考えていました。

そうした中、その役割を担える人こそ法律家だと気づき、将来の進路として意識するようになったのです。とはいえ、大学時代は特別な勉強を行うわけでもなく、漫然と過ごしてしまった4年間でした。

法科大学院へ進むにあたっては、そんな自分を律しながら緊張感を持って勉強に打ち込める環境をと考え、少人数制できめ細かな指導をモットーとする國學院大學法科大学院を選びました。
少人数ゆえに先生と学生の距離が近く、親身のご指導をいただけたことに感謝しています。

リーガルクリニック(上級)では、実際の事件を通じて、法的思考力が鍛えられたと同時に、学んだ知識がどのように実務に生かされるのかイメージできるようになりました。また、弁護士としての心構えや取り組みの姿勢などを学べたことも大きな収穫です。

先生に同行して留置所を訪れ、相談者に面会した時には、プラスチックの遮へい板の向こう側とこちら側では、これほど世界が異なるものかと愕然としました。外部と隔絶され、もはや相談者にとって頼れる人は弁護士しかいないのだと考えると、いかに相手の心に寄り添いながら真摯に解決の方法を探っていくことが大切かを思い知らされた気がします。

勉強の方法は人それぞれですが、私の場合、24時間開放されている自習室を活用したことが、集中力を高める上でとても効果がありました。自分にとって最適な勉強方法やペースをできるだけ早く見つけることが大切だと思います。

入学当初、同級生に比べて自分の法律知識の乏しさにショックを受けましたが、本法科大学院のサポートを信じて真面目に取り組んだことが次の一歩につながりました。

3年間の学びの成果を礎として、法律知識だけでなく豊かな人間性を身につけたホームロイヤーを志していきます。

このページに対するお問い合せ先: 大学院事務課(法科大学院)

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