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2015年度司法試験合格者 濱田 浩司さん

  • 卒業生
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2015年10月23日更新

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 私は平成18年4月に國學院大學法学部法律学科に入学し、それ以来法律の勉強をし続けていました。平成22年に國學院大學法科大学院に入学しましたが、当初は環境の変化に戸惑い、また大学生時代の気分がなかなか抜けず、思うように勉学が進まない事も多々ありました。

 そんな私が司法試験に合格するまでの実力を得る事ができたのは、法科大学院の先生方による、根気強く、懇切丁寧な指導を受けた事、また渋谷パブリック法律事務所の先生方の事件や依頼者に対し真摯かつ誠実に対応しようという姿勢に感銘を受けた事が大きかったと思います。

 少人数制を採り、生徒一人一人に強い関心を持ち、それぞれの個性や習熟度に合わせた粘り強い指導は、無限とも思える法学の世界を進む良き道しるべとなってくれました。模擬裁判やリーガル・クリニックを通じて、実務のイメージを明確に掴む事ができた事は、法曹になる事への意欲を維持する事や、法律の勉強をする上で大きな意義を有していました。また2年次に挑戦した法教育の取り組みは、難しい知識、専門的な知識を分かり易くかみ砕く事の難しさを認識しました。同時に、勉学というものは頭で解った気になるのは容易いが、他人に説明できる、あるいは文章にできる程度にまで理解する事は容易い事では無いと知りました。さらに2度目の無い大一番に挑戦する心構えを養う事ができ、未来を担う子供達のために力を尽くしたいという思いをより強く抱く事ができました。これは司法試験に挑む上で、大きな力になってくれたと思います。

 卒業の年に受けた司法試験では残念ながら実力が足りず、不合格という結果になってしまいましたが、2度目の受験で司法試験に合格するという喜びが得られました。途中で諦める事無く最後まで戦い続ける事ができたのは、間違い無く國學院大學法科大学院の皆様方のおかげです。

 これから私は第69期司法修習生として、実務家になるための最後の準備に入ります。司法試験には合格したとはいえ、私はまだまだ歳が若い未熟者であり、社会経験が浅い事は否めません。入学当初のような油断、慢心を厳に慎み、自分以外の全てを教師とする心意気でもって学び続け、成長を続けたいと思っています。それによって、自分のためにではなく、法律家の本来の役割を担うため、社会の安定ため、未来を担う子供達のために、そして法律の知識や技術を必要とする依頼者のために、少しでも役に立てれば幸いです。

このページに対するお問い合せ先: 大学院事務課(法科大学院)

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