10月17日(土)。
観月祭当日の朝を迎えました。
あいにくの霧雨模様の天候です。
午前8時、小野貴嗣先生、茂木祭式主任教授、武田学部長、堀口資料室員が集合。
5号館ピロティでの斎行を決めました。
2203教室(祭式教室)から高欄を運び出す学生諸君。
トータルで100余名の学生が観月祭の運営に関わっています。
力を合わせて高欄を設営。
心利きたる学生が、この作業のための詳細なマニュアルを用意してくれました。
楽人が集合。
舞台袖の座位を確認。
笙を温める炭火をおこしています。
雅楽用の貴重な炭。
篤志の方から御恵贈いただきました。
ご厚情、心より感謝申し上げます。
祭式教室では装束を着装中。
参列員スピアーズ, スコット文学部准教授の着装。
3人がかりで取り組みました。
参列員の大久保桂子副学長。
雅な佇まいに打たれます。
参列員の大村秀司常務理事、田原裕子経済学部教授。
あたかも王朝時代の貴顕のよう。
午後4時前、いよいよ参進の時刻。
期待に胸が高鳴ります。
10月17日(土)、午後4時。
厳かに観月祭が始まりました。
今回で第6回目の開催です。
会場は5号館ピロティ。
既に立錐の余地もありません。
最前列は参列員。以下の面々です。
大村秀司法人常務理事
大久保桂子副学長・教務部長
田原裕子経済学部教授・国際交流推進部長
武田秀章神道文化学部長
スピアーズ, スコット文学部准教授
長谷川顕子総務部人事担当次長
祭典が始まりました。
秋の稔りを御神前に献供。
管絃。
秋の夜空に楽の音が谺します。
朝日舞。
楽人の朗々たる歌声。
静かな感動が広がります。
浦安の舞。
昭和天皇の平和の祈りをしみじみと歌い上げました。
七彩に輝く鈴音。
賢所の鈴の音もかくやと思わせます。
振鉾(えんぶ)。
鉾を執って舞台を祓い清めました。
左舞。
益荒男の雄々しい舞姿。
右舞。
手弱女のしなやかなデュエット。
5月以来、必死の稽古を重ねてきました。
いま、万感の思いを籠めて舞います。
「素晴らしかった。今年の観月祭は大成功です」
終了直後、父兄の方がそう言って駆け寄ってくださいました。
裏方さんたちの記念撮影。
彼ら・彼女らの献身的な努力に、心から感謝。
懇親会。
次のように呼びかけました。
「君たちのことを、心から誇りに思う。本当にありがとう!」
学生諸君が力の限りを尽くした観月祭。
感動の余韻が、しばらく続きそうです。
(写真 増山さん〈神道文化学部1年〉)