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神道文化学部新任教員のご紹介(鈴木助教)

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2019年4月19日更新

4月から神道文化学部の専任教員になった鈴木聡子助教。このページでは鈴木助教が自ら語る抱負などをご紹介します。

―授業が始まりしばらく経ちました。神道文化学部の学生の雰囲気はどうですか?
授業で学生に質問しているのですが、その答えの反応が良く、積極的に授業参加しようとする学生が多いですね。神道文化に関心を持つ学生、「神社界を担う」という使命感を持つ学生が多いからでしょうか。
―基幹演習(3・4年のいわゆる「ゼミ」)はどうですか?
和気あいあいとすることもあります。神社の四季の祭り(いわゆる年中行事)を全体のテーマとしているのですが、具体的なテーマ設定は個々の学生の自主性に委ねていますので、新3年に対してはそのテーマを決める後押しをし、すでに決めている学生には、調査能力を伸ばすような指導をするよう心がけています。
―神社の年中行事は自身の研究対象でもありますよね?どういったきっかけで関心を持ったのですか?
もともと神社をめぐるのが好きでして、大学でも所属したサークルで全国の神社参拝や祭礼参観を企画実施してきました。
―いつごろの、どういった神社の年中行事を対象として研究を進めているのですか?
中世の二十二社のものを対象としていました。二十二社に限らず、当時の神社では、節日の祭りやさまざまな形式の農耕行事など、現代の神社から浮かび上がるイメージとは少し違う祭りが意識されていました。そこに関心を持って研究を進めてきました。
※二十二社…中世、天皇による祈願を行う際に主対象となった22社の神社。神宮(伊勢神宮 三重県)や石清水八幡宮(京都府)など。
※節日…祝事を行うことが定められた日。3月3日・5月5日など。
―神社神職の家系出身ですが、研究教育にメリットになった点はありますか?
祭りが行われる場所の様子や、神職の作法などを身近に見ることのできる環境でした。それは、年中行事書などに記された行事を理解するのに役立っています。
また、関係する神社は氏子さんの助けで成り立っているので、氏子さんに神社や祭りの説明をする時には分かりやすくするよう注意していました。分かりやすい説明は、学生への授業でも求められていると思っています。
―本学の文学部神道学科(平成14年に神道文化学部に改組)に在籍していましたが、今の神道文化学部と違う所はありますか?
やはり基幹演習のあるところでしょうか。同じ分野で調査研究する学生が集える環境が整えられているのはうらやましいです。
―最後に今後の抱負を聞かせてください。
神職をはじめ、祭りをする人には形の美しさが求められます。ですが、その美しさは、祭りをする人の気持ちあってのものです。その気持ちを、時代による変化などにも気を付けながら、研究し、その成果を学生に伝えていきたいと考えています。

(聞き手 加瀬直弥)

鈴木助教の今後の研究教育にご期待ください。

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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