2024年11月14日更新
今後のまちづくりに欠かせない重要なキーワードが「自然との共生」です。都心における公園の役割の変化や、暮らしに安らぎを与える都市の風景とはどうあるべきかなど、造園や景観といった視点からアプローチします。
現在、東京の日比谷公園では再整備計画が進んでいます。これまで「都市のオアシス」として外界と切り離すため、緑や塀で公園を囲い込んできました。ところが、現代では人々が自然の中で気軽に集えることが期待されるようになり、内外の視認性を高めて入りやすくするため、境界域にある塀の撤去や緑を減らすなどの再整備が必要になりました。公園のような地域資源も、求められるものが時代とともに変化しますが、その際に樹木の間隔を変えるといったデザインを工夫することで印象や人の行動に影響をおよぼし、期待に応えることが可能になるのです。
例えば、樹木間が7mと10m間隔のいちょう並木を比較すると、10m間隔の並木のほうが「木の下でゆっくり楽しもう」といった行動をする人が増えることが心理的調査によってわかります。また、同じ並木道でも、けやき並木では緑が横に広がるシルエットから一列でも緑に覆われた感覚を得ることができ、おしゃれなカフェに似合うなど都市の空間づくりに活用されています。自然と人の関わりという視点から、これからのまちづくりを考えるのも面白いです。
造園学、風景計画、自然資源管理、観光・レクリエーション計画
このページに対するお問い合せ先: 観光まちづくり学部
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