ARTICLE

やらない後悔よりやった後悔のほうがいい。僕を成長させてくれた、2つのアドバイザー経験

  • 法学部
  • 全ての方向け
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

法学部4年 野村 航矢 さん

2023年3月6日更新

 

 國學院大學には、大学業務に学生が参加し、イベントや学生生活の支援に携わるさまざまな活動制度がある。野村航矢さんは1年生の時から学内ワークスタディのひとつにあたる「学生アドバイザー」、そして4年生の10月から「内定者アドバイザー」として活動してきた。2つのアドバイザー活動を通して、学業とはまた違う得難い経験をしたという野村さんにお話をうかがった。

 

アドバイザー活動から得られた新たな学び

 野村さんが入学してすぐに始めた学生アドバイザーは、在学生の視点から、國學院大學の魅力を主として受験生に伝えるという役割を担っている。具体的にはオープンキャンパスでの学生企画やSNSでの情報発信などだ。

 「イベントの運営に興味があったんです。裏方に回って人を支える作業をしてみたかったんですね。それで学生アドバイザーになったのですが、もともとはひとりでできると思い込んで、自分だけでなんでも進めてしまうタイプでした。でも、周りを頼ってアドバイスをもらったりして完成にもっていく方がいいものができる。むしろ普段自分が周りを頼っていないと周りも自分を頼ってくれない。周りを頼ることの重要性を学んだことは大きな変化だと思っています」

 さらに、「自分が気持ちよく話すより、聞いている人が興味のあることを話すのが大切」ということ。こうした学びは、現在行っている内定者アドバイザーの活動にも役立っているという。

 内定者アドバイザーは、企業・団体の内定を獲得した学生が、在学生の就職活動に関するさまざまな相談にのる。東証プライム上場の飲料・食品系メーカーからの内定を獲得している野村さんは、

 「自分ばっかり話してアドバイスをするのではなく、まず、相手が何を相談したいのかをヒアリングして、それに応えられるように心がけています」と話す。

 

自分の経験はすべてオープン。

 内定者アドバイザーの活動では、後輩から「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)がない、どうしよう」という相談が多く寄せられる。

 しかし「誰にでも必ずガクチカはある」と野村さんは言う。少しでもその学生の強みになることを見つけ、ガクチカになるように話していく。たとえばこんな風だ。

 「ある学生は、バイトもサークル活動もしていなかったけれど、趣味でイラスト制作に夢中になっていたという話をしてくれました。イラストを人に見せたときに反応が悪いと悔しくなり、いい反応だとうれしくなるというところから、『自分の作品で人を笑顔にする素晴らしさを学べたから、今度は自社の製品でお客様を笑顔にしたい』というガクチカにできるんでは?」 と。

 相談に来てくれた学生が笑顔になったり、意欲を見せてくれたりすると、やはりうれしいと話すが、そうなるために反省も欠かさない。

 「一生懸命話してもあまり反応がないこともあるんです。そういうときは『何がいけなかったのかな、こちら側の価値観を押し付け過ぎちゃったかな』とか、帰りの電車の中で一人反省することもあります。だって、『アドバイスをもらえる』と期待して相談に来たのに、役に立つアドバイスをもらえず、ただ時間を潰されてしまった学生のことを考えたら『もう相談しない』って思うんじゃないかと。だからちゃんと役に立ちたいし、それだけにリピーターになって相談に来てくれると本当にうれしいですね。学生アドバイザーは、イベントなどを通して一度にたくさんの人に大学の魅力を伝えられますよね。内定者アドバイザーは、基本、一対一で話をするので、学生アドバイザーより濃い関係を築くことができるなと感じています」

 だからこそ、相談に来た学生の役に立ちたい。そう思い、自分が就活の際に実行したことや経験は惜しみなく後輩に伝えている。

 「たとえば、エントリーシート(ES)になにか1つ、採用担当の方の頭に残る強いワードを入れるとか。相手も何百というESを見るので、とにかく印象づけることが大切です。また、面接では最初に志望動機を聞かれることが多いので、相手に『おっ』と思ってもらえる印象的な発言をすることなど、自分流の就活をしてきました。必要に応じて、こうした経験は全部伝えています」

 

後輩たちに伝えたいことは?

 「とりあえず何でも、挑戦してほしいです。就活に限らず、どんなことでも。やらないで後悔するより、やって後悔したほうが絶対にいいと思うんです。就活で言えば、僕自身、内定をいただいた会社は『僕には無理かもしれない、でも、やってみなければ分からないからやってみよう!』という思いで挑戦した結果、内定をいただけたんです。どうか、やると決めたら、楽しみながら熱中して取り組んでみてほしいですね」

 野村さんは学生アドバイザーの活動を最後までまっとうするために、夏のインターンの参加を見送ったという。それほどに熱中したからこそ、多くの経験が野村さんを成長させてくれたようだ。あとに続く後輩たちも、熱中し、挑戦する心を持ち続けてほしい。

 

取材・文:有川美紀子 撮影:押尾健太郎 編集:篠宮奈々子(DECO) 企画制作:國學院大學

 

 

 

このページに対するお問い合せ先: 広報課

MENU