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部員4人のフェンシング部
新戦力と目指すは全国大会

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フェンシング部 

2021年5月19日更新

 「フェンシング」と聞いて、中世ヨーロッパの騎士たちの剣術を起源とするスポーツということを知っている人は多いかもしれない。北京五輪で太田雄貴選手が日本人で初めて銀メダルを獲得して以来、日本人選手にメダルの期待がかかる五輪種目としても注目が集まる。

 しかし、国内の競技人口は日本フェンシング協会によると平成30年時点で6千人ほど。國學院大學でも昭和31年創部のフェンシング部が部員4人と苦境に立たされている。

 小学校からフェンシングを続ける主将の津田定慶選手(神文4)は、一昨年の大学生の大会で準優勝に輝いた実力者。「フェンシングにはフルーレ、エペ、サーブルの3つの種目がある。人数が少ないとすべての種目をカバーできない」と話す。高校で初めてフェンシングに触れ「ここで始めないと一生やることはない」と競技を始めた馬場汰夏良選手(法3)は「去年一昨年も(卒業した先輩を含め)3人で頑張ってきた。去年は入部者がゼロ。今年は1,2年生の新入部員が2人加わったが、団体戦は補欠も含めて4人の選手がそろわないと出場できない。けがをしてしまうとチームが出場できなくなる」と危機感を口にする。

 チームの目標は、関東学生フェンシング選手権大会を勝ち抜いて全日本学生フェンシング選手権大会に出場することだ。「団体戦で勝てるチームを作りたい」(津田主将)と練習にも力が入る。そのチームに新たに加わった岡澤綜太選手(経1)は「高校まで野球を続けてきて、大学では新しいスポーツに挑戦しようと思った。最初はきついが、うまくいくと楽しい。4年間楽しみたい」と話す。大型連休前に体験入部をして初めて剣を持ったという夏目瑠伽選手(日文2)は「去年はコロナ禍で部活動をやっていいかわからなかった。フェンシングを観戦するのが好きでやってみようと思った。見ている以上にハードだが、他大学との試合で勝つのが目標」と先輩たちの後を追う。新戦力を加えて、秋に行われる予定の関東学生フェンシング選手権大会での勝利を目指す。

基本動作の練習を繰り返す部員たち

 フェンシングは、選手たちが繰り出す精密な技の応酬と瞬時の駆け引きが魅力といわれる。「人それぞれ戦い方や強みが違う。相手との感情の駆け引き、だまし合いが醍醐味」と津田主将は話す。そうした競技の奥深さを「一度体験してくれると楽しいと思ってもらえる」と馬場選手。同部は、引き続き男女を問わず新戦力を募っている。


フェンシング部 練習は、渋谷・たまプラーザ両キャンパスで週5日。土曜日には指導者や卒業生も集まる。全日本選手権出場経験のある指導者を始め卒業生には日本フェンシング界の重鎮が多い。現在関東学生で3部に所属。

 

 

 

 

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