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大学生にしっかりと寄り添い
知らない世界を垣間見られるような選書をしたい

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移動書店「BOOK TRUCK」オーナー 三田修平

2020年3月2日更新

 「渋谷」は、誰かの好きなもので溢れています。ファッション、音楽、アート、映画、文学、ゲーム、スポーツ……。
 「渋谷」を中心に活躍するみなさまに、アナログに引き続き、好きなモノ、はまっている「沼」についてインタビューしました。今回は、移動書店「BOOK TRUCK」のオーナー、三田修平さんです。
 
 
−−現在のお仕事を始めたきっかけを教えてください。
 
三田さん(以下三田) 本屋になろうと思ったのは大学生のときです。もともと公認会計士になろうと勉強していたとき、高杉良さんの『金融腐食列島』に出会いました。これが、ほんとうにおもしろくて、その後、『青年社長』『あざやかな退任』と、高杉良さんの作品を読みあさりました。企業小説のおもしろさに目覚めましたね。
 大学で本格的に本を読み始める前の記憶として、中学生の時に読んだ小説『リング』の怖さがあります。その後、高校生の時に映画を観たのですが、圧倒的に本の方が怖かったんですよ。「ああ本ってすごいんだな」と漠然と思いました。

 

 

−−その後、どういう経緯で、移動書店を思いついたのですか?
 
三田 大学時代に本の魅力に目覚めたわけですが、大学の図書館は静かすぎるし、学食は騒がしすぎて、本を読むのに最適な場所がないなと。もっとカジュアルに本を読める場所があればいいのにと思ったんですよね。
 あるとき、漫画喫茶に行って、カジュアルに飲食ができて本とじっくり向き合える仕組みがいいなと思いました。そして、その本が買えたらもっといいなと、ブックカフェを作りたいと思いました。
 その後、ブックカフェのイロハを知るべく六本木の蔦屋書店で働いているうちに、品揃えの良い固定の本屋がやりたいと思うようになりました。さらに、渋谷にある、出版する本屋「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS」で働いている時に「もっと社会の機能として欠けているものがあるんじゃないか」「もっとうまく本と人が出会う方法があるんじゃないか」と感じるようになりました。
 その後、子どもの頃、近所に来ていた移動図書館車にワクワクしたことを思い出し、さらにいろいろと考えた末に移動書店を思いつきました。

 

 
−−移動書店を出店する上で、大事にされていることはなんですか?
 
三田 お店がまえにしても、選書にしてもマニアックにならないように心がけています。マニアックになると敷居が高くなって、入りづらくなるので。
 あと、ほしい本が決まっていたら、amazonや書店で買うと思うんです。BOOK TRUCKにふらりと立ち寄ってくれた方には、ご自身がまだ言語化できていない「なんとなく感じていること」にフィットする本に出会っていただけたらと思っています。
 

横浜国立大学での出店風景。学生さんたちがふらりと立ち寄り、じっくり本を選んでいた。
 
−−普段自分が読まないようなジャンルで、自分好みの本に出会うコツってありますか?
 
三田 う〜ん、難しいですね。僕は、MARUZEN&ジュンク堂書店の渋谷店が好きで、広い売り場を歩いて、ジャンル問わず気になったものを手に取っています。本を選ぶとき、どうしても、内容や著者で選んでしまいますが、誰かのオススメにのっかってみるってことですかね。
 
−−今後のBOOK TRUCKについてお聞かせください。
 
三田 いまも時折出店させていただいている横浜国立大学にて、4月以降は月に2回ほど出店を予定しています。
 大学時代って、なにかを探っている状態だと思うんですよね。大学の図書館や生協では出会えない本がたくさんあるし、同じ本であっても、出会う環境、心の状態で感じ方も違うはず。大学生の関心に寄り添った上で、知らない世界を垣間見られたり、別の視点を得られるような選書をしてみたいですね。
 
 
プロフィール:
三田修平(みた・しゅうへい)
 「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」、、「CIBONE青山店」「SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS」を経て、2012年に独立し、移動式本屋「BOOK TRUCK」をスタート。各地での出店や、ブックセレクト、メディアでのブックレビューなど、本を軸に活動中。
 
 
お仕事以外でハマってしまった沼:
もう7年ぐらい、防寒グッズにはまっています。カセットガスストーブ、電気毛布(4枚)、ダウンジャケット(3着)、電熱ジャケット&パンツ、あたたかい衣類、ダウンブーツなど、かれこれ50万円は使ったと思います。
 

三田さん愛用のダウンブーツ。真冬以外も愛用している。
 
 
撮影:服部希代野 編集:篠宮奈々子(DECO) 企画制作:國學院大學
 
 
 
 
 

このページに対するお問い合せ先: 広報課

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