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伸びる力を信じることー褒めると叱るの土台を学ぶー

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人間開発学部学部長 新富康央

2015年4月1日更新

お父さんお母さんは、日々の生活の中でいろんな方法を使って、子どもを褒め、叱り…と子育てに励まれていることと思います。今回はそれらの土台となる部分をお話しします。この土台がなければ、どんな褒め方・叱り方も「絵に描いた餅」になってしまいますので、子育てでお悩みのお父さんお母さん、ぜひ一緒に勉強しましょう。キーワードは「信じること」です。

みなさんは「ピグマリオン効果」を知っていますか。ピグマリオンはギリシャ神話に出てくる芸術の神様の名前です。こんな神話があります。彼はビーナスに見惚れ、ビーナスの像を木彫りしました。そして、祈りを込めて「これが本物のビーナスだったらなぁ…」と念じていました。そうすると、そこから本当にビーナスが現れたという内容です。つまり、本当は実態がないのに、祈りを込めて念じていたら本当にそうなる、事実になるという効果を言います。

これが子育ての叱り方・褒め方の土台となるのです。

まず、叱るときも褒めるときも、子どもが潜在的に持っている「伸びていく力」「伸びようとする力」を信じることが大切です。親が「期待」と「信頼」のエールやシグナルを発信することで、実際に子どもは伸びる、この現象を「ピグマリオン効果」、「期待影響効果」と呼びます。親や社会からの期待を裏切りたくない、もっと褒められたいという気持ちが、子どもの向上心につながり、潜在的能力や才能を開花させていくのです。

それでは、ピグマリオン効果を実践する方法をお教えしましょう。それは「おはよう」「行ってらっしゃい」「お帰り」などの愛情のこもった挨拶で送り迎えをすることです。簡単なことのように見えるかもしれませんが、挨拶は礼儀としての意味だけを持つのではありません。挨拶の「挨」は心を開く、「拶」は受け入れるという意味です。心を開いて、あなたを受け入れますという大切なメッセージが込められているのです。実際に、生徒指導困難校といわれる中学校、高等学校が立ち直るきっかけの多くが挨拶運動から始まります。「たかが、挨拶。されど、挨拶」。愛情のこもった挨拶をすることで、子どもは自分の頑張りへのエールを受け取り、親に愛され、信じられていること、期待されている実感を持つことができます。その土台があるからこそ、叱られても子どもは伸び、もっと褒められたい、認められたいと成長するのです。

子どもの持つ潜在的な能力を信じ、高めること、子どもの伸びたいという気持ちを育むこと、そのような教師・指導者をつくりたいという思いから國學院大學の「人間開発学部」が誕生しました。これをお読みのお父さんお母さんも一緒に子どもの「伸びる力」を信じ、高めてみませんか。

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