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歌舞伎の舞台を盛り上げる「大向う」の掛け声

五感体感、日本。~留学生の日本フィールドワーク~

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國學院大學文学部教授 藤澤紫

2016年9月20日更新

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國學院大學で学ぶ留学生たちは、6月17日に国立劇場を訪れ、歌舞伎を鑑賞しました。そこで生じた留学生の疑問に、本学教員が回答します。

 

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源平魁躑躅 Genpei Sakigake tsutsuji 豊原国周画(個人蔵)

Q.歌舞伎の上演中に後ろからかかる呼び声は何ですか?どのような意味がありますか?

A.舞台を盛り上げる「大向う」の掛け声

 歌舞伎の舞台で、役者が登場する場面や見せ場に差し掛かると、客席から「○○屋」などの掛け声が上がることがあります。これは「屋号(ルビ;やごう)」といい、歌舞伎役者の家ごとに異なる名称を用いています。屋号はしばしば、舞台用の小道具や衣裳のデザインにも用いられるため、歌舞伎ファンにとっては馴染み深いものです。

 ちなみに屋号には本来、何らかの意味や由来があると思われます。たとえば市川団十郎家は代々「成田屋」の屋号を使用していますが、これは、初代の団十郎が成田不動を信仰し、その御利益によって名声を得たことに由来すると言われています。気になる役者の屋号と、その由来を調べてみるのも面白いですね。

 なお、歌舞伎鑑上演時の掛け声は間合いを取るのが非常に難しく、通常は「大向(ルビ:おおむこ)う」と呼ばれる専門の方が担当しています。役者の演技や息遣いをも把握して、絶妙のタイミングで声をかけるのは至難の業です。舞台を盛り上げる掛け声は、歌舞伎鑑賞の醍醐味の一つですので、ぜひ劇場で体感してみてください。

 

 

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2016年9月20日付け、The Japan News掲載広告から

 

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