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私の子育て実体験から
~スポーツがつくる人間形成~

子育てエッセー「すくすくポイント」

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國學院大學人間開発学部 子ども支援学科准教授 笹田弥生

2014年7月1日更新

私が2人の子どもを妊娠したのは、大学の非常勤講師として勤めていた頃です。2人とも大学の前期、後期の間の夏休みにタイミングよく生まれてくれたので、とても親孝行な娘たちです。当時体育実技で私はエアロビクスを担当していました。幸いに安定期に入った4月から実技の授業が始まり、前期を終える7月頃お腹が目立つようになったので、学生たちは「本当に先生、妊娠してたんだぁ」とお腹を触って驚いたものです。幼少より運動が生活の一部ではありましたが、妊娠中のエアロビクスは人生初体験でした。その頃、秋篠宮妃紀子さまが皇室で初のマタニティビクスをご体験。その指導をされた医学博士の先生が監修するDVDを見つけ、私も自己流で始めました。専門の指導者がいないと難しい運動ですが、私が体操の選手だったこと、お腹の子どもがとても健康だったこと、周囲の理解も得られたことから妊娠中の体を整えるのに効果的でした。長女の出産のとき、陣痛待ちの間に急きょ帝王切開になりましたが、傷口も早く治り、母乳の出も非常によく、体重もすぐに妊娠前の体重に戻るなど、運動を習慣的に行っていた恩恵がたくさんありました。

子育てでは、赤ちゃんがどんなふうに育っていくのかは私にとって興味津々、実験のような毎日でした。母乳中心で育て、寝かせ方はさんざん迷って基本的にうつ伏せ寝にし、手足を動かしてあげたり、だっこやおんぶなどのスキンシップも多くしました。2人の子どもたちは、寝返り、ハイハイ、伝い歩きなど運動能力の発育が平均より早く、長女は1歳の誕生日に1升餅を担いで力強く歩いていました。午前中はできるだけ時間をつくり、子どもたちを連れて公園で外遊びをしました。遊具は安全を確保したうえで好きなようにさせていましたが、姉の後を追いかける2歳違いの妹は、姉以上に逞しく、9カ月で一人歩きするほど。結果二人の運動能力は幼稚園入園時にはほぼ小学生並みでした。高いところが大好きな妹は、入園前の見学の際に園庭のジャングルジムのてっぺんで悠々お休み。信じられないものを見るかのように園児さんもお母様方も「赤ちゃんがあんな所に!」と驚きの声を上げていたほどです。その後、お転婆な娘2人はそれぞれ小学校入学と同時に体操を始め、長女はこの春全日本選手権を連覇。次女も体操を続け、文武両道を実践する高校生活を送っています。二人とも健康に恵まれ、それぞれ体操を通して何か自信をもって過ごしているようです。満点の子育てではありませんが、スポーツが人間形成を助けてくれています。

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