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発育期の身体運動・遊びの大切さ

子育てエッセー「すくすくポイント」

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國學院大學人間開発学部教授 一 正孝

2013年11月1日更新

発育期の身体運動・遊びは、子どもの心身の発育だけでなく、青年期以降の身体運動の基礎となることやスポーツ習慣、健康に与える影響という視点でも考慮する必要があります。目先のことだけにとらわれ過ぎていないか立ち止まって点検してみてはいかがでしょうか?

幼年期の身体動作としては、1. 姿勢の変化や安定性を伴う動作(立つ、起きる、回る、乗る、渡る、ぶら下がる、組む、浮く、逆立ち等)2. 重心の移動を伴う動作(走る、登る、歩く、泳ぐ、くぐる、這う、垂直に跳ぶ、水平に跳ぶ等)3. 人や物を操作する動作(持つ、支える、運ぶ、押す、当てる、掘る、蹴る、押さえる、捕る、振る、漕ぐ、渡す、投げる、倒す、引く、打つ、つかむ、積む等)などの基本的動きを身につけることが大切になります。この時期は、神経系の発育発達が著しいので調整力的要素の動きを高めることに適しています。

個人差はありますが8~12歳頃の、一般的にゴールデンエイジと呼ばれる時期は、いろいろな基本的な動きを含んだ運動遊びやスポーツを体験することが大切になります。例えば、1. 低学年(自転車、登り棒、だるまさんが転んだ、ジャングルジム、鬼ごっこ等)A中学年(竹馬、ドッジボール、一輪車、ゴム跳び、キックベース等)2. 高学年以降(サッカー、バドミントン、野球、バスケットボール、キャッチボール、マラソン等)などが考えられますので参考にして下さい。また、個人差があり慎重に見守っていただきたいことですが、身長の年間発育量が著しくなる時期は、成長に関わる軟骨は外力に対して弱いため、スポーツ中に軟骨を傷めないよう予防するという点から、強い外力が意図的に加わる運動や動作等は避けた方がいいのではないかと考えられます。

親と子あるいは友達同士のコミュニケーションとしても、運動遊びやスポーツは利用できます。お子様の発育発達具合を見守りながらしゃくし定規に受け取らず柔軟に対応していただけたらと願います。シーズンごとの運動遊びやスポーツなど、「生活環境」に合わせた運動を工夫することが大切な要素となります。子どもの発育発達は、身体運動という面からだけでなく、言語的面、芸術的面、社会的面、論理数学的面、感情的面など総合的に考え実践していくことが大切です。また、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚など五感全ての面でバランスよく開発されることも重要な要素となります。お子様の発育発達とお母様お父様の健康が守られますことをお祈りいたします。

一 正孝

研究分野

体育学、スポーツ哲学、スポーツ社会学

論文

身体に関する考察(2010/02/15)

「学校武道と武道憲章」(2008/03/01)

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