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自ら楽しみ、「音」でエール

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全學應援團ブラスバンド部 

2019年1月22日更新

 60年超の歴史を誇る國學院大學全學應援團の活動に幅を持たせるため、4年前に團内に誕生した2部の一つが、さまざまな応援シーンを「音」で演出するブラスバンド部だ。バンカラで硬派なイメージの応援団に華やかさを加える若い集団を率いてきたのは、平成30年度(67代)の部長を務めた青木未萌さん(神文4)と幹部の森田光里さん(法4)の1期生2人。4年間の試行錯誤と成長ぶりを聞いた。

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頑張る國學院大學、格段に増えた応援の場

 創部4年目の年は13人のメンバーで活動してきた。ここ数年、陸上競技部や硬式野球部といった運動部の活躍が続き、「私たちが入團したころに比べて応援させていただく機会も増えました。部員の励みになっています」と青木さん。「駅伝の応援で伊勢に行かせてもらえましたし、硬式野球部の試合では、たとえ負けたとしても『次はやってくれる』と前向きな思考で演奏を続けてきました」と目を輝かせる。
 しかし、悩みがないわけではない。部は金管楽器(4人)、木管楽器(8人)、打楽器(1人)の3パートで構成され、楽器は14種類にも及ぶ。それだけに全員の音を合せるのが難しいうえ、室内での練習と屋外での本番では音の広がり方が異なることもあり、「その違いを想定しての練習が大事。スペースが広い百周年記念講堂などを練習で使わせてもらう時に、本番を想定した意識で練習を重ねます」という。

経験すべてが人生に役立つ

 子どものころから楽器の扱いに慣れた部員が多いわけではない。むしろ、「初心者や演奏から離れていた経験者が4分の3」という。青木さん自身も「高校までの楽器経験ゼロ」だ。「女子高出身なので応援団に接することはありませんでしたが、応援団という存在そのものに興味がありました」といい、長唄や管弦楽などあまたある興味の対象の中から応援団のブラスバンドを選んだ。その理由について、「新歓で『ブラバンなら初心者も可能』という説明を聞き、團の中に入って実態を知ろうと思いました。応援団は学生時代にしか経験できませんから」と笑みを浮かべる。実習が多い神職課程を履修しているため活動は多忙を極めたが、「充実した4年間でした」と満足げ。さらに「礼儀作法など、ブラスバンドでの経験すべてが今後の人生の役に立ちます」とも自負している。

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互いに補い合って試行錯誤

 4年前の部創設に際しては、経験豊富な3年生とリーダー部と兼任の2年生が活動に加わってくれたが、実質的に部を育ててきたのは1期生の2人。「創部当初、女子部員はスカートスーツ着用でした。でも冬の応援はむちゃくちゃ寒いんです。おまけに会場を走って移動するのにも不向き。いろいろ試行錯誤した結果、今のようなパンツスーツに替えました」と苦笑い。「4年生が2人しかいないので、互いを補い合いながらやってきました」と、この4年間を振り返る。

 試行錯誤は、リーダー部で太鼓を担当する鼓手隊との呼吸が合わず困っていた團内に横串を刺すのにも役立てた。「太鼓は口伝のため、鼓手によって叩き方はさまざま。合せるのは至難の業」と半ば諦めてもいたが、部員らと話し合ってブラスバンドと鼓手隊だけの合同練習を始めたことで問題はなくなった。一つの試みによって、團の結束がより強まったと手応えを感じている。

オリジナルの「若木行進曲」

 そんなブラスバンド部に大きな贈り物があった。部を指導してくれる松永敦さんが部のオリジナル曲「若木行進曲」を作ってくれたのだ。3部構成の團にありながら、リーダー部やチアリーダー部BUNNYSのように単独のステージを任されることは無かっただけに、1期生2人にとっては4年間の集大成として誇りを持って演奏できる曲に巡り会うことができたわけだ。「1年目の團祭では部員不足のため十分な演奏ができませんでした」と辛かった過去を思い起こす森田さんも、4年間を締めくくる「赤紫の契り」で「若木行進曲」の演奏を含め30分ものステージを任され、同期の青木さんや後輩とともに感慨に浸った。

 「応援するには自分も楽しみながらでないとダメ。楽しい気持ちがなければ選手にもお客さんにも伝わりません」と言い切る青木さん。その根っこには「応援団に対する間違ったイメージを払拭したい」という想いもあった。「赤紫の契り」を終え、68代の幹部に引き継いだ今、大きな達成感に包まれている。

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≪楽器一口メモ≫

金管楽器(トランペット、トロンボーン、スーザフォン)

 トランペットは小さい楽器ですが、音の通りが良く屋外でも目立つため、様々な応援の場で活躍しています。現在2人が担当しています。トロンボーンは中低音の要の楽器で、長いスライドで音程を変え、それを生かした特徴ある演奏をすることができます。スーザフォンは演奏を支える縁の下の力持ちです。マーチングでよく使われる一際大きな楽器です。

木管楽器(クラリネット、ソプラノサックス、テナーサックス、アルトサックス、フルート、ピッコロ)

 音域が広く、柔らかい低音と可愛らしい高音が魅力的なクラリネットは、主旋律や連符を担当することが多く、応援活動でも大活躍。木管と金管の〝良いとこ取り〟したサックスは、その広い音域からソロやメロディ、さらには伴奏までと何でもこなす万能選手です。応援活動では足りない楽器の音を補うこともあります。ピッコロはイタリア語で「小さい」という意味で、軽やかでとてもかわいらしい音色が特徴です。フルートは華やかで透き通った音色が特徴。主旋律を吹くことも多く、人気の高い楽器です。

打楽器(スネアドラム、シンバル、ドラムセット、タンバリン、クラベス)

 スネアドラムとシンバルは応援で主に使用し、盛り上げや曲全体のテンポ維持を担当しています。ドラムセットは団祭や一部応援で使用します。低音が増え、より重厚なサウンドにできます。小物楽器はスネアドラムが使えない時や他大学と合同演奏をする時に登場します。

このページに対するお問い合せ先: 広報課

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