令和7(2025)年6月28日、渋谷キャンパスの図書館において渋谷区図書館連携事業「新図書館ワークショップ」が開催されました。
渋谷区図書館連携事業とは、令和4(2022)年3月に地域住民から惜しまれつつ閉館した渋谷区立渋谷図書館が、令和10年度に新図書館として渋谷区立広尾中学校内に新設されることを受けて、本学と渋谷区図書館とが連携し、新図書館が地域コミュニティの「知」の核となるよう協働することを目的に、本年度から始まった事業です。
第一弾として、本日は「新図書館ワークショップ」として、ブックディレクターの幅允孝氏(有限会社BACH代表)と本学学生が、本や図書館について語り合うインタビューワークショップが、午後10時30分から3回にわたって開催され、各回8名ほどの、本や読書に関心を寄せる学生が参加しました。
それぞれの自己紹介と、読書の頻度や好きな本のジャンルについて話した後に、幅氏がセレクトした様々なジャンルの、数十冊の本の中から、図書館にあれば手に取るかもしれない2冊を選ぶよう促されました。学生たちはタイトルや装丁、本の内容からわずかな時間で2冊を選択。理由を問われ、「装丁からは全く想像ができない内容」、「本に登場する場所やモノから旅に出たいと思わせるような、次の行動を促す」等、率直な意見を述べました。
最後に、幅氏から新図書館へ期待することを問われると、学生たちは「個人的な要望ですが」と前置きをしつつ、「新しい本だけではなく、入手が困難な本も置いて欲しい」、「渋谷の喧騒を離れて癒される空間であって欲しい」、「障がいを持つ方も利用できるようにして欲しい」等と語り、幅氏は「それぞれの思いを受け止められるような図書館を作りたい」と、学生たちの意見に応えていました。
幅氏は本学「みちのきち」の監修もご担当いただいています。学術メディアセンターの1階や、総合学修館(6号館)に幅氏のセレクトによる本と、読むためのスペースがありますので、大学へお越しの際は「みちのきち」にもお立ち寄りになってください。