令和6(2024)年11月27日、令和6年度のFD(Faculty Development)講演会がオンライン形式で開催され教職員約170人が参加しました。今回は「もう一度考える学生対応― 教職員の皆様からいただいた事例の検討を通じて ―」と題して、東京大学相談支援研究開発センター 教授・学生相談所所長/日本学生相談学会 理事長(臨床心理士・公認心理師)である高野明氏=写真上=を講師に迎え開催されました。
大学進学率が上昇し多様な学生の教育・学生支援が行われるようになった昨今、司会の内村慶士・教育開発推進機構助教=同下=から紹介されるケーススタディを基に、高野氏より教育・学生支援における取り組みの具体例や指針について詳細な説明をいただき、参加者は「教職員と学生との理想的な接し方」について理解を深めました。
講演の中で高野氏は特に大事なこととして、教職員の継続的な知識啓発ができる仕組みを整えること、学生支援における「グラウンドルール」を設定しておき授業や学生支援業務を行う前に周知すること、さらに大学の教育・業務の範囲を前もって明示し可能な限り一貫した対応を行う心構えを大学・支援部署内で共有しておくことが肝心だと説明しました。
会の最後には、司会の内村助教より今回のようなケーススタディを基にした形式でFDを継続して行う必要性について語られ、高野氏からは日ごろから最前線で教育・学生支援に取り組む本学教職員に対して改めてのエールが送られました。