令和6(2024)年9月28日、國學院大學人間開発学会主催の「國學院大學人間開発学会第16回大会」がたまプラーザキャンパスで開催されました。
昨年に続き、対面で開催された本学会には学会所属の在学生や教員のほか、卒業生や学外の賛助会員など、50人ほどが参加しました。
はじめに、太田直之・人間開発学会会長(人間開発学部長・同教授)から「学部立ち上げとともにスタートしたこの人間開発学会ですが、発足当初は教員による研究発表がメインで行われていましたが、正会員でもある学生の発表が増えてきており、大変喜ばしいと思っています」と開会のあいさつがなされました。
第1部の研究発表では、①「レジスタンスプライミングが短距離走パフォーマンスに及ぼす影響」代表発表者:村松駿氏(健康体育学科 学生)、②「大学サッカー選手におけるキックの目標距離がボールの初速度に及ぼす影響」代表発表者:櫻井俊哉氏(健康体育学科 学生)、③「硬式野球部投手のリーグ戦前後の身体変化について」代表発表者:宮下拓斗氏(健康体育学科 学生)、④「硬式野球部投手のリーグ戦前後の身体変化について」代表発表者:宮下拓斗氏(健康体育学科 学生)、④「たまプラウェルネスアカデミー研究報告:中高齢女性の歩行速度と栄養摂取の関連について」代表発表者:長谷部舞依氏(健康体育学科 学生)、⑤「妊娠ラットに対する温熱刺激が子の将来の体組成および糖・脂質代謝に及ぼす影響」代表発表者:川田裕樹・健康体育学科教授と5つの研究発表が行われました。
第2部の令和5年度人間開発学部 学部共同研究成果報告研究では、研究代表者の柳生崇志・子ども支援学科准教授により「熟達保育者による手遊び実演が幼児のフロー体験に与える影響」と題し、熟達保育者によるアドリブを交えた手遊び歌を交えた関わりにより、子どもたちにどのような変化が起こるのかということを調査した研究成果について報告が行われました。
第3部の研究セミナーでは、青柳秀幸・健康体育学科助手により、「第18回オリンピック競技大会(東京/1964)を契機とした開催都市東京都によるオリンピック理念の普及活動~理念がある『ムーブメント』および『教育活動』としてのオリンピックに関する研究蓄積を目指して~」と題し、青柳助手によってオリンピックの理念とその普及活動に関する研究成果について報告が行われました。
第4部は、令和5年度「國學院大學人間開発学会研究奨励賞」表彰および受賞者記念講演が行われました。
この賞は、人間開発学部紀要である「國學院大學人間開発学研究」の掲載された論文において、最も内容が優れ、継続的な研究の進展が期待される論文の著者に与えられるもので、令和5年度発行の第15号において掲載された、前田麦穂・初等教育学科助教の著した論文「拒否権プレイヤー論による地方教育政策研究の展開可能性:教員人事権移譲をめぐる比較事例分析から」が受賞され表彰式が行われました。
続いて行われた前田助教による受賞者記念講演では、地方分権改革を背景にした教員人事権の移譲の事例に関する研究成果の説明が行われ、今後の発展的研究への展望を述べられました。
各部において研究発表の終了後には、参加者からの質問が多く寄せられ、活発な議論が交わされていました。