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第48回 日本文化を知る講座が行われました(令和5(2023)年7月15日)

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総合企画部広報課

2023年7月15日更新

 令和5(2023)年7月15日、研究開発推進機構が主催する第48回「日本文化を知る講座」が渋谷キャンパスで開催され、約170人が来場しました。

 今回は、「渋谷と國學院大學―校地移転100年を迎えて―」をテーマに、4人の研究者が登壇しました。テーマの通り、本学が大正5(1923)年に創立の地である飯田橋から、現在の渋谷キャンパスに移転し100年を迎えることから、4人がそれぞれの視点から渋谷を語りました。

 第1講として登壇したのは、渡邉卓・研究開発推進機構准教授で、「『渋谷の丘に大学立てり』の100年」と題し講演しました。渡邉准教授は、本学の母体である皇典講究所の創立の背景や創成期を支えた先人たちの存在に触れつつ、「飯田橋周辺の開発や学生数の増加などにより、より広い校地を求め渋谷の地に移った」と移転の背景を説明しました。続いて、本学の校歌と校旗が「渋谷移転の記念に」という当時の学生の熱意によって生まれたことなどのトリビアに触れつつ紹介。関東大震災と戦災に大きな影響を受けつつも、壊滅的な被害を受けずに今日まで歴史を重ねた渋谷キャンパスについて語りました。

 第1講で登壇した渡邉准教授

 第2講は、院友(卒業生)で横浜都市発展記念館主任調査研究員・本学研究開発推進機構共同研究員の吉田律人氏が、「関東大震災と渋谷」をテーマに語りました。吉田氏は、震災で生じた地層の移動や被害規模などの最新調査の結果を示しつつ、「関東大震災は震度や人口あたりの犠牲者数などを見ると神奈川を中心とした災害だったと言える」と説明。続いて、渋谷区での被害などを史料から読み解きつつ語りました。

 第3講では、手塚雄太・文学部准教授が登壇。「渋谷区の誕生」として登壇。手塚准教授は、「渋谷区の成立に至るまでは、統合前の地域間の対立などさまざまな出来事があった」と語り、どのような反対運動があったかや、住人がどのように統合について考え方などを記録から紐解きつつ説明。渋谷区成立までの時代背景や出来事などを語りました。

手塚准教授による第3講

 第4講は、髙久舞帝京大学講師・本学研究開発推進機構共同研究員が担当し、「渋谷を育てる若者文化」をテーマに登壇しました。髙久講師は、企業の進出状況や商業施設の開業の歴史に触れつつ、雑誌での渋谷に関する記述の変化などの調査結果を紹介。それぞれの年代で渋谷という街が、若者や若者文化にどういった存在だったのかを語りました。

 会場の外には、本学が発行した研究成果をまとめた冊子などの配布コーナーも設けられ、講演会の前後には多くの来場者が手に取っていました。

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