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「日本の夏に出会う」展が開催されました(令和5(2023)年7月7日~9日)

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総合企画部広報課

2023年7月10日更新

 7月7日(金)から9日(日)まで3日間限定で、國學院大學博物館のミニミュージアム『「日本の夏に出会う」展』が東急プラザ渋谷を会場に開催されています。会期中には出張ミュージアムトークやワークショップ、学生たちによる雅楽演奏も行われます。

 今回は「日本の夏」をテーマに、「夏とおしゃれ」「夏と祭」「夏と神社」の3章で展示を構成。博物館の収蔵品である十二単や夏の風景を描いた浮世絵のパネルなどを展示しています。会場は仕事帰りの方や買い物の途中で立ち寄られた方などで賑わっていました。

 

7月7日(金)

 初日となる7月7日は、研究開発推進機構の大東敬明教授によるミュージアムトーク「日本の夏!江戸と祭」が行われ、約30人の参加者が耳を傾けました。大東教授は、江戸の祭の様子を描いた祭礼図や名所図、浮世絵などを解説しながら紹介。描かれた神輿を担ぐ人々の様子など江戸時代の夏祭りの様子をありありと語りました。

 

7月8日(土)

 2日目となる7月8日は、本学の雅楽サークル「青葉雅楽会」が、「夏の雅楽~星詠みの調べ~」と題して演奏を行いました。

 夕方には研究開発推進機構の吉永博彰助教によるワークショップ「御幣を作る!」が開催され、満員御礼となりました。和紙でできた紙垂(しで)と麻を用いた「御幣」について、吉永助教は「神様に捧げるものであり、神様を象徴するものとしても理解されてきました。『幣』の字は『貨幣』や『紙幣』という言葉で使われているように『貴重な品、宝物』を表しています。そこに尊称の『御』をつけ『神様に捧げる貴重な品』というのがもともとの意味です」と解説。

 その後、参加した方々が吉永助教をはじめ本学教員や本学博物館の職員たちのレクチャーのもと、御幣と、6月と12月に行われる「大祓」などで用いられる和紙と麻を用いた祓具作りにも挑戦しました。

 続く「狩衣を着る!」のワークショップは、引き続き吉永助教が担当し、狩衣についての解説を行いました。その後、参加した方々が順番に狩衣の着装体験をし、記念写真を撮りながら楽しむ姿がみられました。

 

7月9日(日)

 開催3日目となる本日も、イベントスペースは大盛況。午後1時からと、2時から、2回にわたり十二単や束帯といった装束を着装「日本の美 王朝の装い」が開催されました。本学研究開発推進機構共同研究員の田中潤氏が詳しく解説をしながら、わずか30分で着装し終えると、聴講されていた方々から感嘆の声があがりました。

 続いて午後3時からは、藤澤紫・文学部教授による「日本の夏!浮世絵とおしゃれ」を開催。浮世絵には当時の最先端ファッションが描かれており、夏の植物や生きものをあしらった浴衣や透き通って見える素材など、少しでも「涼し気」 に見えるおしゃれを楽しんでいた江戸の人々の様子を、藤澤教授が渾身の110枚に及ぶスライドで解説しました。

 「日本の夏に出会う展」は本日で終了ですが、國學院大學博物館は一部期間をのぞき、夏休みも開館しています。夏休みの宿題のネタ集めにもご活用いただけましたら幸いです。遠方の皆様には、オンラインミュージアムトークなどのコンテンツも充実しておりますので、こちらもぜひご覧ください(https://www.youtube.com/@kokugakuinmuseum)。

 

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