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神道文化学部新任教員のご紹介(小濱准教授)

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2023年5月22日更新

小濱歩准教授は、令和5年4月より神道文化学部の専任教員となりました。ここでは、学生に対する印象や研究の内容などについて対話形式で紹介します。

 

新学期が始まってしばらく経ちました。授業などを通じて、神道文化学部の学生にどのような印象をもたれていますか。

全体的に、穏やかで礼儀正しい人が多い印象です。けれども、ただ静かなだけでなく、その中に時折、自分が関心のあるテーマや領域について、強い好奇心をもって積極的に調べたり、授業の中でそれを伝えたりしてくれる学生さんもいます。今後学部の授業を担当していくなかで、どのような学生さんに会えるか楽しみです。

 

先生は神道古典のなかでも、特に『古事記』を専門的に研究されていると伺っています。研究の内容について教えてください。

『古事記』の出雲神話に登場する神々、特に大国主神や須佐之男命の物語に焦点を当てて、これらの神々が葦原中国の秩序形成の過程を語る神話のなかでどのような役割を担っているのかを考えて来ました。そうした検討を通して、『古事記』が、私たちが生まれ、生きて、死んでいくこの現世という場についてどのような見方・捉え方をしているのかを理解したいと思っています。

 

どのようなきっかけで『古事記』に関心を持ったのでしょうか?

直接のきっかけとしては、大学の卒業論文を書かねばならないというときに、何か日本思想史に関わるテーマをと考えて、さしたる深い考えもなく、お話として面白そうだからというだけで『古事記』の伊邪那岐命・伊邪那美命の神話を取り上げたことでしょうか。それが今につながるのですから、不思議なものです。

 

先生が担当している基幹演習(3・4年のいわゆる「ゼミ」)の様子を教えてください。

本年度初めて担当した基幹演習「神道学演習」では『古事記』の輪読を実施しています。参考文献や注釈書を使って調べたこと・読解を通して得た気づきや疑問を発表してもらいます。人数が少ないので、じっくり意見交換をしていければと考えています。

 

最後に今後の抱負を聞かせてください。

研究に取り組んでいくことももちろんですが、この神道文化学部という特色のある学部に、日本の文化や宗教について深く学び・考えたいという志をもって集った学生の皆さんの熱意に、微力ながらも一教員としてできるかぎり応えていければと思っています。

 

小濱先生の今後の研究教育にご期待ください。

研究分野

神道古典

論文

学術誌上のFD研究の動向からみた機関レベルでのFD実践の批判的検討―『大学教育学会誌』と國學院大學教育開発推進機構に焦点をあてて―(2019/03/31)

東京都内の大学における「FDハンドブック」の傾向分析(2018/03/01)

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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