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第7回観月祭 参列教職員の所感

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神道文化学部長 武田秀章

2016年11月29日更新

観月祭に参列して(人間開発学部子ども支援学科 吉永安里助教)

吉永助教(左端)

吉永助教(左端)

この度は観月祭にご招待くださり、誠にありがとうございました。
観月祭に参加するのは、國學院に奉職して初めてのことであり、また伝統ある装束を着て参列するということもあり、大変緊張しておりました。

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神道文化学部の諸先生方、着装補助の皆様の温かな言葉掛けと細やかなお気遣いで、和やかな気持ちで参列することができました。
まずはじめに、何をおいても関係者の皆様に心より御礼申し上げたいと存じます。

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今年の観月祭は、この4月に起きた熊本地震からの復興を祈願するために執り行われたということもあり、祭式に関わる学生の皆さんの顔つきが皆大変に真剣で、思いのこもったものであったことがとても印象的でした。

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熱の入った力強い管弦の演奏に、優雅な、あるいは勇壮な舞に、そして裏方を担う斎庭係の目立たないけれども美しく機敏な動きに、復興と再びの安寧への強い祈りが込められ、そしてその思いはきっと熊本へ、さらに遠く平和を希求する世界各地へ届いたのではないでしょうか。

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私自身も学生の皆さんとその祈りを共にしながら、月を愛で、豊穣を祈るこの風流で典雅な儀式が、古来、災いからの復興や平和を祈って執り行われてきたのではないかと、先人へ思いを馳せつつ、大変興味深く雅楽と舞楽を鑑賞させていただきました。

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左方の唐楽と、右方の高麗楽という2系統の演奏、演舞があることを初めて知り、日本の伝統について自身の不勉強を恥じるとともに、國學院にいるからこそ知りうることができ、体験することができたこと、有難く思いました。

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あまりにも楽しく夢のような時間で、本当にあっという間の2時間でした。

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ここまでの厳しいお稽古に取り組まれた学生の皆さん、学生を励まし、支え、導いてこられた諸先生方、また当日参列者のお世話をくださったスタッフの皆様、重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

謝辞

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観月祭の参列員をお務めいただいた吉永安里先生から、まごころの籠ったメッセージを頂戴しました。暖かいお言葉の数々、胸に沁み入る思いです。
とりわけ「月を愛で、豊穣を祈るこの風流で典雅な儀式が、古来、災いからの復興や平和を祈って執り行われてきたのではないか」というご指摘が、心に響きました。
列島が自然災害の危機に直面する折柄、そうした「祈りの心」を大切にしながら、これからも本学恒例の観月祭を受け継いで参りたいものと願っています。
長時間のご参列をいただいた教職員の皆さま方に、衷心より感謝申し上げます。

 

第七回観月祭の思い出(文学部史学科 藤澤紫教授)

藤澤教授(前から1人目)

藤澤教授(前から1人目)

爽やかな秋の夕刻に行われました第七回観月祭への参席は、私にとりましても素晴らしい経験になりました。
貴重な機会を頂戴いたしまして、諸先生方、学生の皆様、スタッフの皆様方に心よりの御礼を申し上げます。

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熊本地震からの復興を願い、また皆様のご健勝と学問の向上を祈り奉納された様々な神事は、いずれも清らかで美しく、心に響きました。
私もこの日は、有難くも女子神職の正装を着用させて頂きました。
初めての経験で緊張いたしましたが、観月祭への期待が一層高まりました。

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木靴を履き、ゆっくりとした足取りで参進し、いざ祭場に入りますと、満席の参集者の方々の熱気にすっかり圧倒されてしまいました。

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祝詞奏上、玉串奉奠などを経て管絃が奏されると、舞台の皆様はみな堂々とされており、日頃の研鑚の成果が感じられました。
2号館の祭式教室を通り過ぎる際に時おり耳にする調べを、この日はゆっくりと拝聴することができたことも嬉しい出来事でした。

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刻々と変化する秋空に響く音色と祈りの舞、色とりどりの麗しい衣装は、ここが渋谷の一角であることを忘れさせるほど雅やかでした。
夢のようなひと時はまたたく間に過ぎ、夜空に月が浮かぶころ、名残惜しさを感じながら席を後にいたしました。

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学部や大学院で日本美術史や歴史を学ぶ学生たちも観月祭に感動し、沢山の写真を撮影しておりました。私も先生方から頂戴した記念の写真を研究室に飾り、折にふれ、懐かしく眺めております。
神道文化学部4年の二宮さんが、観月祭の細やかな絵図を製作中とのこと、完成が楽しみです。

「観月祭絵図」から(神道文化学部4年 二宮さん作製)

「観月祭絵図」から(神道文化学部4年 二宮さん作製)

「太陰暦」に慣れ親しんだ日本の人々は、古来より「月」という移ろうものに心を寄せ、歌を詠んだり、絵を描いたり、心の糧としておりました。
暮らしを彩り、人を支えてきた月の導きで、このような豊かな時間を体験できましたこと、何より嬉しく存じます。日々の授業でも、この体験を生かして参りたく存じます。
観月祭を成功に導かれました皆様方に、重ねて心よりの御礼を申し上げます。

 

本学の素晴らしい伝統(学生事務部キャリアサポート課 木村都課長)

木村課長(左から2人目)

木村課長(左から2人目)

始まる前の着付けから緊張気味の私に、終始笑顔で対応してくださった学生さん。
優しく声をかけてくださった神道文化学部の諸先生方。
半年にも及ぶ辛い練習を乗り越え、観月祭の舞台で素晴らしい演奏・舞を見せてくださった学生さんたち。
立派に裏方役を勤めあげた大勢の皆さん。
この日を迎えるまでの皆様方の御苦労はいかばかりだったでしょうか。
終演後の達成感や感動を想像するだけで、胸迫るものがあります。
観月祭という行事は、学生の皆様にとって学生時代の得難い経験であると同時に、國學院大學にとっても毎年引き継がれていく素晴らしい伝統の一部です。
今回、このような貴重な機会をいただきましたことに、心より御礼申し上げます。

 

謝辞

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観月祭の参列員をお願いした教職員の方々から、懇篤なるメッセージを頂戴しました。
「ここが渋谷の一角であることを忘れさせるほど雅やかでした」
「この日を迎えるまでの皆様方の御苦労はいかばかりだったでしょうか…」
お言葉の一つ一つが有り難く、胸に染み入る思いです。
秋の一夜、学生諸君は、「日本の心」の何たるかを、渾身のパフォーマンスをもって示してくれました。
本学教員として、私はそのことを心から誇らしく思っています。
長時間のご参列をいただいた教職員の皆さま方に、衷心より感謝申し上げます。

(写真 神道文化学部教員・学生有志)

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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