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第7回観月祭 舞人の所感

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神道文化学部長 武田秀章

2016年11月25日更新

「本当に、あっという間のひと時でした」(神道文化学部2年 吉田さん)

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私は、今回が二度目の観月祭でした。
前回は、斎庭係として奉仕させていただきましたが、今年は舞人として実際に舞台に立ち、「豊栄舞」を舞わせていただきました。
入学当初から、観月祭の舞台に立つことを念願してきました。今回、晴れて舞台に立つことができて、とても嬉しく思っています。
本格的に観月祭に向けてのお稽古を始めてから、自分の舞の癖が目立つようになりました。
この先大丈夫なのだろうか、メンバーに迷惑を掛けてしまっているのではないか…
当初は、そんな思いを拭い去ることができませんでした。
けれども、お稽古を重ねるにつれて、そうした不安は徐々に解消されていきました。

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本番は、本当にあっという間のひと時でした。
達成感とともに、終わってしまった寂しさで、胸がいっぱいになりました。
御指導してくださった先生方、さまざまな場面でサポートしてくださった先輩方、共にお稽古してきた仲間たち、裏方で働いてくれた後輩たち…。皆様方の支えがあってこその観月祭だったと、心から実感しています。
念願叶っての初舞台。その感動を、終生忘れることはないでしょう。
来年は、いよいよ3年生、私たちがリーダーとなって後輩を導いていかなければなりません。よりよい観月祭になるよう、一層精進していきたいと思っています。

 

「このメンバーでなければ、あの舞はあり得ませんでした」(神道文化学部2年 内海さん)

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毎年10月に斎行される観月祭は、大学主催で行われる一大行事です。私は、豊栄舞の舞人としてご奉仕させていただきました。
お稽古では、手の動きや角度、身体の向きなどを、4人でしっかりと合わせることができるように稽古を重ねました。
お互いに意識してもなかなか揃わず、歯痒い思いを噛み締めながらの稽古でした。

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けれども、稽古を重ねるにつて、だんだんと呼吸が合うようになっていきました。ついには仲間から「揃いすぎて、逆にこわい」と言われるくらいの緊密な一体感が醸し出されるようになりました。ひとえに御田村先生の親身なご指導の親賜と心から感謝しております。
そして迎えた観月祭当日。多くの方々に見守られながら、無事に舞い終えることが出来ました。
必ずや観月祭の神さまのお導きがあったものと信じています。
ご指導をいただいた先生方、演目は違えど一緒に頑張ってきた舞人の仲間たち、斎庭係としてお昼をとる暇もなく尽力してくれた後輩たち…
支えてくださった皆さま方に、心から感謝申し上げます。
一緒に舞台に立った豊栄の舞の仲間たちにも、心からの御礼を言いたいと思います。このメンバーでなければ、本番のあの舞はあり得ませんでした。ありがとうございました。

 

「観月祭で舞うことが私の目標でした」(文学部2年 村山さん)

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今回の観月祭で豊栄の舞を舞わせていただきました。
昨年は、浦安の舞の鈴案後取りとしてお手伝いさせていただいたのですが、あの時、ほんの少しでも舞台上に立つことが出来た昂揚感を、しばらく忘れることができませんでした。
それ以来、観月祭で舞うことが私の目標となったのです。
今回、豊栄舞を舞わせていただけることになったときの感激は、到底言葉に尽くせるものではありません。半年間、共に稽古を重ねてきた友人や先輩と共に舞台に上がれることも、大きな喜びでした。

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当日、舞台で舞っている間、四人がまるで一つの生き物になっているような、不思議な一体感がありました。あの時の静かな昂ぶりを、私は生涯忘れることはないでしょう。
このたびの観月祭は、私にとってかけがえのない経験となりました。お力添えいただいた皆様方に、心より御礼申し上げます。

 

「単なる思い出では終わらない、生涯の糧を得ることができました」(神道文化学部3年 若林さん)

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観月祭や成人加冠式で目の当たりした優雅で厳粛な神楽舞。その舞姿に憧れ、2年次から神楽舞サークル「みすゞ会」に入会しました。
舞のお稽古では、指の先から足への体重のかけ方、目線まで、全身に細かく神経を使います。その難しさに、いつも悪戦苦闘していました。
今回の観月祭に際して、入会以来ずっと稽古を重ねてきた「豊栄舞」を舞わせていただけることとなりました。
それからのお稽古は、いつも自分の甘さを痛感する日々でした。それでも先生方は、粘り強く親身に御指導してくださいました。本当に感謝しております。

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観月祭当日、見事な満月の下、舞台に立った時のあの感動は、到底忘れることができません。
満席のお客様の温かいまなざしの中、皆で稽古を重ねてきたその成果を、心を籠めて披露しました。
舞と楽、歌声が一つになったような、あの昂ぶるような一体感。
半年間にわたる稽古、そこに賭けた思いが凝縮された、あっという間のひと時でした。
先生方、仲間たちをはじめ、多くの方々の御支援をいただいて、ここに至ることができました。
単なる思い出では終わらない、これからの生涯の糧となる貴重な経験を得ることができたと思っております。
ありがとうございました。

 

武田秀章学部長より

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今年の観月祭も、その半年前から稽古が始まりました。
涙なしで済むお稽古などあり得ません。直前まで、苦しく辛い試練の日々が続きます。
とうとう迎えた当日本番。今までのすべての思いが、舞台の上で一気に燃え上がります。
ここで豊栄舞の舞姫たちは、舞台上のあの特別な一体感、昂揚感をこもごもに語っています。
その経験は、彼女らが語っているように、決して単なる思い出で終わることはありません。
必ずやこれからの「魂の糧」として、ひとりひとりの人生を力強く導いてくれるに違いありません。

(写真 神道文化学部教員・学生有志)

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