1月23日(土)、待ちに待った第9回の成人加冠式。
天気予報は雪。
おかげさまで予報は見事に外れました。
茜色の装束を身に纏った新成人。
「あたねつき、…染め衣を、まつぶさに、取り装い…」
大国主神の御神詠が偲ばれます。
こちらは薄紅色の装束。
お揃いで待機中。
吉永安里助教。
人間開発学部より初の加冠役です。
加冠役の教職員が着座。
加冠役は、神道文化学部正副学部長のほか、次の教職員の方々にお願いしました。
文学部 大久保桂子副学長・教授
経済学部 田原裕子国際交流推進部長・教授
法学部 宮下大志准教授
人間開発学部 吉永安里助教
事務局 石田智子大学院事務課長
午後2時を迎え、ご父兄が入場。
典儀の茂木貞純教授が開式を宣しました。
奏楽に続いて、いよいよ加冠の儀。
ひとりひとりと向き合い、まごころを籠めて加冠していきます。
「私にとってとても新鮮な体験でした。学生も神妙な面持ちでした。私が彼らにとって「烏帽子親」的な存在になるのだと思いました。」(宮下准教授)
「一人一人のお顔を正面から見て、額当を加える所作をしておりますと、知らず知らずにその方の幸せを祈る気持ちが湧き上がってくるのを感じ、加冠という儀式の意味を理解できたように思いました。」(田原教授)
「一人一人のお顔を真正面に見据え、私自身が成人を迎えた頃の、若々しく、まっすぐな心もちが思い出され、懐かしい思いがいたしました。」(吉永助教)
慈愛に充ちた眼差しに打たれます。
神道文化学部長の祝辞を承け、新成人代表の川元さん(神道文化学部2年)が答辞。
「ここに成人を迎えました。敬神の心を胸に刻み、さらに立派な姿を見せられるよう、一生懸命に精進して参ります」
神殿に参進。
先導は中村さん(神道文化学部1年)。
神殿奉告の儀。
学生代表の椿さん(神道文化学部2年)が誓詞を奏上しました。
「持てる力の全てを注いで御奉仕申し上げました。神さまと取り交わした約束であるということを片時も忘れず、大切に守って行くことを、改めて誓わせていただきます」(椿さん)
新成人一同、神殿の神々に誓いを立てます。
再び祭式教室で祝賀の儀。
雅楽(五常楽急、陪臚)に続いて、豊栄舞。
新成人の豊栄えを祈念して舞います。
日の恵み、大地の恵みへの賛歌。
朗々と響きました。
浦安の舞。
昭和天皇の「平和の祈り」が、切々と谺します。
新成人のみなさん、この日の感激をしっかりと胸に刻みしょう。
今日から、新たな旅立ちです。
この日のために装束をご寄贈いただいた院友神職会各位、遠方よりご参列をいただいたご父兄の皆さま、お力添えを賜った教職員の方々、式典の運営を支えてくれた学生諸君に、心より感謝申し上げます。
(写真 増山さん〈神道文化学部1年〉、神道文化学部教員有志)