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神道文化学部 4年生の声(その7)

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武田秀章

2020年3月16日更新

神道文化学部では、本年3月に卒業を控えた4年生の大学生活の振り返りを順次紹介しています。

第7回は、山本さんと松本さんです。

以下、山本さんと松本さんのインタヴューを掲載致します。
(聴き手は武田秀章神道文化学部教授)

4年 松本さん 

私は神社との関わりのない一般家庭の出身です。中高と仏教校だったことから、日本古来の伝統文化について、そのルーツから学びたいと思い、神道文化学部に入学しました。

入学時、「大学生活の4年間で、出来る限り多くのことを学び、たくさんの経験を積みたい」と決意して、祭式サークル「瑞玉會」に入会しました。「瑞玉會」では、祭式作法だけでなく、雅楽や舞、衣紋など、神社祭祀に関わる全ての事柄を身に付けることができました。


本学の伝統行事・ 観月祭では、1年次で舞楽の楽人を、2年次・3年次では「浦安の舞」の舞姫を務めさせていただきました。

大学に入るまで、舞を経験したことはありませんでした。はじめの頃は、なかなか上手く舞うことが出来ず苦労しましたが、舞の先生方や先輩方、友人たちから親身なご指導とアドバイスをいただき、おかげさまで2年間にわたって、憧れの舞姫を務め上げることができました。

2年生の時には、国立劇場の大舞台で「五節の舞」を舞わせていただきました。宮内庁楽部の先生方の伴奏を賜り、仲間たちと力をあわせて舞いました。舞台の上の緊張感、終わったあとの達成感…。今でも忘れることができません。

学部の学修では、 2年次の「宗教考古学」(笹生衛教授)の授業で、古代祭祀の成立について学びました。3年次以降の基幹演習では、笹生先生のゼミに入りました。ゼミでは、学会の第一線で活躍している笹生先生から、いつも最先端の研究成果を学ぶことができました。

卒業後は、大学院に進学します。目下の夢は、専門の研究者となることです。学生時代の様々な経験を強みとして、日本研究に貢献できる研究者となれるよう、日々研鑽を重ねて参りたいものと願っております。

4年 山本さん 

幼い頃から、祖父の奉仕する神社でお手伝いしてきました。中学時代からは、巫女として、舞姫として、ご奉仕を続けました。

「将来も、ぜひ神社に携わっていきたい」という思いをもとに、神道文化学部への入学を決めたのです。

入学後は、新鮮な学びが待っていました。古典、祭式、神道の歴史、考古学、雅楽や舞…

この学部では、神道研究・宗教研究の第一線で活躍される先生方から、直接ご指導をいただけます。

望み得る最高の環境で、仲間たちと切磋琢磨することができました。


とりわけ思い出深いのは、4年次、観月祭の経験です。

半年間の稽古を経て、晴れの舞台に立つことができました。

本番前、装束の重みとプレッシャーが、ずしりと全身にのしかかりました。緊張で頭の中が真っ白になってしまいそうでした。

舞台に上がる際、懸命にこう念じました。

「一度しかないこの時を楽しもう、自分に出来得る限りの祈りを込めよう…」

すべてが終わったあと、先生方や仲間たちから、口々に労いとお褒めの言葉をいただきました。観月祭に参加出来て、本当に良かったと思った瞬間でした。

裏方の皆さん方の行き届いたお力添えなしに、私たちのあの舞いは、到底あり得なかったでしょう。私たちを支えてくださった沢山の方々に、あらためて心から感謝申し上げます。

顧みれば、本当にたくさんのことを学び、経験した4年間でした

この4年間で学んだこと、心に刻んだことを、奉職先でしっかりと活かしていきたい…

そう心から願っております。

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このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部神道文化学科

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