去る11月1日、米ハーバード大学で国際ワークショップ「近現代日本の宗教文化と「古代」」が開催されました(ハーバード大学ライシャワー日本研究所、國學院大學研究開発推進機構古事記学センター・日本文化研究所共催)。
本学からは、遠藤潤教授(神道文化学部)、齊藤智朗教授(神道文化学部)、平藤喜久子兼担教授(研究開発推進機構)、星野靖二兼担准教授(研究開発推進機構)が参加し、各々最新の研究成果を披露しました(以下発表順)。
○平藤喜久子教授「神の姿にみる古代と現代」
○遠藤潤教授「平田国学における古代の神のリアリティ—近代に向かって—」
○星野靖二准教授「日本宗教史の叙述と「古代」――宗教学の展開との関連において」
○齊藤智朗教授「造化三神をめぐる神学の構造と展開」
当日は、アメリカ各地から神道・国学を学ぶ研究者や大学院生が参集。近現代日本における「古代」観の諸相を巡って、活発な議論が交わされました。
「平田国学を巡る私の発表に際しては、アメリカの女流国学研究者がコメンテーターを務めてくださいました。19世紀日本の復古思潮に関して、有益なご提言を賜りました。今後の研究の指針としたいと思っています」(遠藤潤教授談)
「近代における造化三神観の変遷を巡って、海外の研究者の方々と親しく意見を交わすことができました。行き届いたご配慮を賜ったハーバード大学ライシャワー日本研究所の皆様方に、心より感謝申し上げます」(齊藤智朗教授談)
「ハーバード大学では、遠藤教授、齊藤教授とご一緒に、燕京図書館などの調査も行いました。アメリカの日本研究の現況を学ばせていただきました。万端のご高配を賜りましたヘレン・ハーデカー教授に、心より御礼申し上げます」(平藤喜久子兼担教授談)。
昨年度(既報)・本年度に続き、本国際ワークショップは、次年度も開催予定。神道文化の国際的発信に向けて、愈々期待が高まります。