NEWS

神道文化学部 教員新刊紹介(岡田教授)

  • 神道文化学部
  • 在学生
  • 企業・一般
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年2月9日更新

事典古代の祭祀と年中行事

 現代の神社の祭典の中には、少なからず古代の祭りを受け継ぐ、あるいは影響を受けているものがあります。重要であればあるほどその傾向は強まります。
 そうした古代の祭りについては、専門性の高い歴史事典などでも概略は把握できますが、実際に行われる祭式などを調べるとなると、専門書に頼る必要がありました。
 今般、神道文化学部の岡田莊司教授が、詳細な記載内容の事典をまとめました。それが、ここで紹介する『事典 古代の祭祀と年中行事』です。
 載録対象は古代の天皇・国家祭祀と法会などの国家的儀礼で、岡田教授の指導を受けた大学院学生なども執筆陣に加わり、新嘗祭や伊勢神宮の恒例祭祀、あるいは修正月などの成立や儀式次第などについて、個々に解説を加えています。
 本年執り行われる予定の大嘗祭についても、2度にわたり学界をけん引してきた岡田教授自ら執筆しています。
 本書には図表が多くあり、解説を理解しやすくなるよう工夫されています。とりわけ、半年ごとに天皇の御体を占う儀式「御体御卜(おおみまのみうら)」については、岡田教授自身と大学院学生等による再現記が「祭祀・儀式の復元」に載録されています。必読必見です。
 なお、書名に「古代」とありますが、祭りの通史的解説が総論としてあり、個々の祭り・法会の項目中にも、近代までの経緯が示されているものも多くあります。
 神道文化学部の神道史学・祭祀学をより深く学びたい学生には価値ある1冊になるでしょう。
岡田莊司編『事典 古代の祭祀と年中行事』(吉川弘文館 平成31年2月 450頁 本体3,800円+税)

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

MENU