神道文化学部の「神道史学IA・IB」(1年次開講)などを担当する小林宣彦准教授が、平成31年(2019)2月10日付で『律令国家の祭祀と災異』を吉川弘文館から刊行いたしました。
日本列島に生きる人々にとっては避けては通れない災害。当該書では、この災害が起きるシステムを古代の人々がどう考えていたかを明らかにしていきます。
近年、古代の祭り執行時における、神祇の「祟り」の重要性がはっきりしてきました。災害の根源と目されたこの「祟り」をどのように受け止めたのか、その一例が第一部第一章などで示されています。
しかし、当該書がカバーする範囲は災害に限りません。神仏関係や神社経済など、古代朝廷の神祇制度全般にわたっております。それらについては安易な推測などによらず、六国史や法令を根拠した手堅い考証をしております。
専門書に分類される性格の著書ですが、古代神道史を学部でより深く学びたい、あるいは大学院で研究したい学生や研究者にお薦めします。
近年、古代の祭り執行時における、神祇の「祟り」の重要性がはっきりしてきました。災害の根源と目されたこの「祟り」をどのように受け止めたのか、その一例が第一部第一章などで示されています。
しかし、当該書がカバーする範囲は災害に限りません。神仏関係や神社経済など、古代朝廷の神祇制度全般にわたっております。それらについては安易な推測などによらず、六国史や法令を根拠した手堅い考証をしております。
専門書に分類される性格の著書ですが、古代神道史を学部でより深く学びたい、あるいは大学院で研究したい学生や研究者にお薦めします。
小林宣彦著『律令国家の祭祀と災異』(吉川弘文館 平成31年2月 352頁 本体11,000円+税)