日 時 | 2023年12月2日(土)14:00-16:00(13:40開場) |
会場または Youtube視聴 |
・國學院大學渋谷キャンパス(先着40名、事前予約制/教室はご予約いただいた方に別途お知らせします) |
使用言語 | 日本語・英語 |
参加方法 |
※会場参加のお申し込み(12月1日(金)申込締切) ※YouTube配信アドレス: ※ライブ配信後、2週間程度のアーカイブ配信あり |
出 演 |
新井高子(詩人・埼玉大学教授) |
司 会 | 笠間直穂子(國學院大學准教授) |
主 催 | 國學院大學文学部外国語文化学科 |
備 考 | |
お問い合わせ | 國學院大學文学部外国語文化学科 《多言語・多文化の交流と共生》プロジェクト専用アドレス kokugakuin.tagengo@gmail.com |
詩を翻訳するとは、どういうことでしょうか。詩人が翻訳するとき、翻訳にはなにが起こるのでしょうか。翻訳をつうじて、詩と、詩でないものの境目は、はたして、見えてくるのでしょうか。
国際詩祭での自作翻訳や朗誦の体験、土地ことばとの交わりから詩を考えてきた詩人(新井高子)、詩人たち・各国の訳者たちと協働しながら日本語詩の英語訳を世界に送り出してきた文学研究者(菊地利奈)、日本語の詩と散文を英語に訳しつつ、日本語で詩を書く翻訳家・研究者(ジェフリー・アングルス)、そして英語詩を日本語に訳すとともに、和歌を軸にした古の物語を、英語訳を介して現代の日本語に転生させる詩人・翻訳家(森山恵)。
四氏それぞれの手つきを重ね、「詩」と「翻訳」の交点に、耳を澄ませます。
〔出演者プロフィール〕
新井高子 Takako ARAI
詩人。詩誌『ミて』編集人。埼玉大学教授。詩集に『タマシイ・ダンス』(第41回小熊秀雄賞)、『ベットと織機』(ともに未知谷)等。英訳詩集に『Factory Girls』(Edited by Jeffrey Angles、Action Books、第1回Sarah Maguire賞最終候補)。震災後、啄木短歌を大船渡市の土地ことばに訳す企画を立ち上げ、編著『東北おんば訳 石川啄木のうた』(未來社)刊行。その発展で、映画『東北おんばのうた』(監督・鈴木余位、山形国際ドキュメンタリー映画祭2021アジア千波万波部門入選)を企画制作。演劇や語り物にも関心を持ち、戯曲批評に『唐十郎のせりふ』(幻戯書房、第32回吉田秀和賞)。アイオワ大学国際創作プログラム2019招待参加。国際詩祭などでも活躍。
ジェフリー・アングルス Jeffrey ANGLES
1971年、米国中西部オハイオ州生まれ、現在ミシガン州カラマズー市在住。江戸川乱歩、折口信夫から、現代詩人の伊藤比呂美と高橋睦郎まで、近現代日本文学の英訳が多数ある。多田智満子の英訳詩集により、日米友好基金の日本文学翻訳賞およびアメリカ詩人アカデミーのランドン翻訳賞を受賞、折口信夫の『死者の書』の英訳により、スカグリオネ文学翻訳賞と三好翻訳賞をダブル受賞。2016年の日本語詩集『わたしの日付変更線』により、読売文学賞を受賞。その他の著書に、モダニズム文学における少年愛の研究書と三・一一以降の震災詩の研究兼英訳アンソロジーなどがある。最新の翻訳に、伊藤比呂美『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』、高橋睦郎『つい昨日のこと』、香山滋『ゴジラ・ゴジラの逆襲』の英訳がある。
菊地利奈 Rina KIKUCHI
滋賀大学教授、キャンベラ大学客員准教授。近現代女性詩、比較文学、詩の翻訳。日英対訳詩集『Poet to Poet: Contemporary Women Poets from Japan』(ジェン・クロフォード共編、Recent Work Press、2017年)、『Pleasant Troubles 喜ビ苦シミ翻ル詩:日豪対訳アンソロジー』(川口晴美監修、菊地利奈編訳、Recent Work Press、2018年)、『対訳 左川ちか選詩集』(思潮社、2023年)等。
森山恵 Megumi MORIYAMA
東京生まれ。詩人、翻訳家。詩集に『夢の手ざわり』『エフェメール』(ふらんす堂)『みどりの領分』『岬ミサ曲』(思潮社)。訳書に『源氏物語 A・ウェイリー版』全4巻(左右社、毬矢まりえ共訳)。同書にて2020年ドナルド・キーン特別賞受賞。2021年、ヴァージニア・ウルフ『波〔新訳版〕』を早川書房より上梓。そのほか新聞、文芸誌等に評論、エッセイ、書評などを発表。『レディ・ムラサキのティーパーティ 姉妹訳ウェイリー源氏物語』(講談社)刊行予定。