神道文化学部の授業紹介 国学概論 II

2014年10月25日更新

10月22日(水)6時限、齊藤智朗兼担准教授(本学研究開発推進機構所属)「国学概論 II」の教室を訪ねました。
國學院大學が校名に冠する「国学」。「国学概論」は、本学「建学の精神」そのものに関わる大切な講義科目です。
前期の「国学概論 I」では、「国学の四大人」(荷田春満・賀茂真淵・本居宣長・平田篤胤)を軸に、近世国学の形成を跡付けました。
後期の「国学概論 II」では、幕末維新を経て近現代に至る国学の展開が辿られます。

本日の講義テーマは、「明治維新と国学」でした。

まず齊藤准教授は、維新変革を導いた「神武創業」の理念について触れ、「復古」が同時に「維新」でもあった明治維新のユニークな性格を説明しました。

また「神武創業」理念の策定にかかわった国学者(玉松操)の役割、「神武創業」理念を担った国学者グループ(津和野派)の活動についても、詳しく言及しました。

ついで「維新」に際して練り上げられた国学者の「大学」設立構想を紹介しました。齊藤准教授は、とりわけ矢野玄道「学舎制」構想を、国学の精神を掲げた最初の「総合大学」構想として再評価すべき所以を熱く語っていました。

こののち、齊藤准教授の講義は、皇典講究所・國學院の設立を経て、「國學院大學のいま」にも及んでいきます。受講者は、近現代の「国学」の歴史を通じて、次代の國學院のあるべき姿を、共々に模索していくことになるでしょう。

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