教育の特色

2014年12月8日更新

少人数教育とリーガルクリニックの2本の柱で司法試験に合格できる実力を身につけることが可能です。

 法科大学院に求められているのは、「線」ではなく「プロセス」を重視した教育です。

 必要な基礎知識を着実に積み上げながら、法曹に求められるスキルを実践的に取得することで、理論と実務の有機的な結合がなされていきます。本法科大学院では、少人数教育とリーガルクリニックの2本の柱で「理論と実務の架橋」を実現します。その結果、純粋未修者であっても、3年間で司法試験に合格できる実力を身につけることが可能です。

特色1 きめ細やかな少人数教育~純粋未修者でもゼロから育てます

民事法演習3)(会社法)授業風景

 本法科大学院の学生定員は15名です。 法科大学院の講義や演習は、教員が一方的に説明をするのではなく、教員が質問を投げかけたり、学生の意見を求めたりすることで、学生の参加を促す双方向授業が基本です。緊張感が漂う双方向授業にあっても、少人数ですから、教員は学生個々の顔と名前を把握しており,個々の学生の顔色や様子を見ながらきめ細かく指導していきます。厳しい中にもアットホームな雰囲気は、教員と学生の距離を近いものとし、授業外に研究室を気軽に訪ねて(オフィスアワー:学習支援のページ)個別指導を受けることの敷居を低いものにしています。規模が大きくなると個別の添削指導を受けることは必ずしも容易ではありませんが、少人数の本法科大学院ではそのような心配は全くありません。
  講義内容に限らず勉強方法などの日常的な相談に対応できるように個々の学生には担任の教員(担任制:学習支援のページ)が割り当てられているほか、各学期の前には履修科目等を相談できるように教員と個別面談の機会も設けられています。さらに学年別に教員との懇談会を開催するなど、学生の意見をできるだけすくい上げるようにしています。

1年次の基礎演習で、憲法・民法・刑法の基礎的な学力をつけるようにしています。2年次の演習では、原則として実務家教員と研究者教員が協同して授業を行いますので、総合的かつ複眼的な視点を身につけられますし、個々の学生に対する指導もより分厚いものとなります。そして、3年次の応用演習は総仕上げとして、より少人数での指導を行っています。

  さらに,学内に開設されている「渋谷パブリック法律事務所」(外部リンク)の弁護士も教育に参加しています。以下に述べるリーガルクリニックのほか、課外での学習アドバイザー制度(学習支援のページ)などがそうです。弁護士の存在を身近に感じることは、勉強や司法試験合格に向けたモチベーションを高めてくれるでしょう。
  このように、研究者教員・実務家教員・渋谷パブリック法律事務所弁護士が三位一体となって、少人数を活かして学生をきめ細かく指導します。
  その結果、純粋未修者であっても文字通りゼロからの指導により、法科大学院修了後直ちに司法試験に合格する実力を身につけることも可能です。(司法試験合格者の声:橋爪将史さん 土肥健太郎さん 大関慎也さん)

研究者教員、実務家教員、渋谷パブリック法律事務所弁護士が三位一体となって学生を指導します。

特色2 公設法律事務所と連携したリーガルクリニック

リーガルクリニック(初級)授業風景

 本法科大学院の最大の特徴が、学内に開設されている「渋谷パブリック法律事務所」(外部リンク)の協力のもとに実施している臨床法学教育「リーガル・クリニック」です。 この科目の目的は、法律問題をめぐる「現場」において、そこで必要とされる技術・作法の獲得と高度な法交渉能力を修得することにあります。学生は、リーガル・クリニックを受講することで、机上では学べない「人の気持ちを汲み取ることの難しさ」や「法による最善の解決策を依頼人と共に模索していく喜び」などを体感することになります。リーガル・クリニックは、法科大学院設立の理念である“理論と実務の架橋”を実現する科目となっています。
 それだけではなく、リーガル・クリニックは,司法試験合格にとっても有用であったとの声が多数寄せられています(司法試験合格者の声:黒坂あやのさん 橋爪将史さん 中里幸生さん 伊藤一星さん)。現実に生起する生の複雑な事実に向き合って丹念に事実関係を分析し、法的な論点を整理抽出し、それに対する法的な解決策を見出していく一連のプロセスは、まさに司法試験で問われている能力に他なりません。「急がば回れ」、一見すると司法試験合格には遠回りのように見えるかもしれませんが、リーガル・クリニックは実は司法試験合格への近道です。

このページに対するお問い合せ先: 大学院事務課(法科大学院)

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