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豊かなインプットとやりとりで
子どもの言葉を育てる

意味のある文脈で言葉が使われる場面を経験させる

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人間開発学部 准教授 長田 恵理

2017年11月21日更新

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 言語が使えるようになるためには、その言語に触れる時間が関わっていますが、ただ量が多ければいいというものではありません。意味のある文脈の中で言葉を使い、または使われる場面を経験すること、つまり豊かなインプットとやりとりで、子どもの語彙・表現が広がります。

 言葉が話せない赤ちゃんに対してもお母さんはずっと話しかけています。場面に応じた言葉がけをたくさん浴びて、子どもは言葉を学んでいきます。最初は「聞いてわかる」という段階ですが、早いお子さんだと9カ月くらいから自分で言葉を発するようになります。ここから、子どもは間違いをし、周りの大人たちや年長のきょうだいなどとやりとりをしながら、徐々に言葉の正確さ、流暢さを発達させていきます。特に集団生活に入る前は、一番身近にいて長い時間を一緒に過ごすお父さんお母さんが、様々な表現を用いて子どもに語りかけることで、子どもは語彙を増やしていくことでしょう。例えばプラットホームで電車を見ながら、「電車が来たね」「青い電車が来たね」「この電車は長いね」などと語りかけることができます。

 私には息子が二人います。長男はなかなか言葉が出ず、一生懸命絵本を読み聞かせしていたのに、健診で保健師さんに「言葉が遅い。ちゃんと読み聞かせなどしてあげるように」と言われ、とてもショックでした。一方で、アメリカ在住時に次男を幼稚園に入れた初日の夜、突然、“Don’t push!”と言ったのです。いったい何をやらかしたのかとひやひやしました。今でも長男は性格的に寡黙です。早く診てもらった方が適切な手立てがしやすいこともありますから、気になる場合は専門家に診てもらう必要がありますが、個人差があるので、ほかのお子さんと比べて心配しすぎないようにしたいですね。

 意味のある文脈で言葉が使われる場面を経験させることが大切と言いましたが、様々な場面を創り出すのはそう簡単ではありません。そんな時は、絵本で世界を広げましょう。疑似ではありますが、言葉が使われる場面を体験することができます。これは英語でも同じです。家庭で手軽に英語に慣れ親しませたいならば、外国の様子もわかる英語絵本を活用してみるといいでしょう。今はオンライン書店で手ごろな価格の英語絵本が手に入りますし、読みに自信がない場合は、CD付きの絵本もあります。ビデオも悪くないのですが、できれば絵本のページをめくりつつ、子どもとやりとりをしながら読みたいですね。

このページに対するお問い合せ先: 広報課

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