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神道文化学部 東日本大震災復興支援活動報告(平成30年5月4日)

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黒﨑 浩行

2018年5月28日更新

神道文化学部では、神社関係者の方々との連携・協力のもとで、東日本大震災からの復興支援活動に取り組んでいます。

今年も、5月4日に福島県いわき市久之浜で行われる「四社合同神幸祭」に、東京・下谷神社の氏子の方々、福島県神道青年会の方々とともに、縁日出店のお手伝いにまいりました。

学生たちに呼びかけたところ、1年生2名、4年生1名、それから昨年も参加した卒業生2名が参加してくれました。

「四社合同神幸祭」は、いわき市久之浜に鎮座する諏訪神社、愛宕神社、星廼宮神社、津守神社の神輿と、各町内会の子供神輿・山車が一斉に町内を渡御する、この地域最大のお祭りです。平成23年3月11日の地震・津波により久之浜は甚大な被害を受け、原発事故による住民の避難も経験しましたが、祭りは継続し、町の復興も進んできました。

津波により全壊した星廼宮神社の跡地には、下谷神社の阿部明徳宮司の呼びかけにより仮社殿が設置されました。その後、兵庫県神道青年会の協力により、兵庫県西宮市のアサヒビール西宮工場にあった旭神社の社殿が寄贈され、昨年11月に移築が完了して竣工祭が行われました。今年は新しい社殿になってから初めての合同神幸祭となります。午前10時に諏訪神社境内での祭典の後出発した四社の神輿は、町内を練り歩いた後、午前11時に星廼宮神社の新社殿の前に集結しました。

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参加学生・卒業生たちは「コイン落とし」のゲームと景品の手渡しを担当しました。3時間ほどにわたって長蛇の列が続き、子どもたちに存分に楽しんでもらえたようです。

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後片づけの後、諏訪神社の高木美郎宮司様より、久之浜の復興に心を寄せ、縁日支援を長く継続してきたことへの感謝のお言葉をいただきました。

 神道文化学部の教員・学生が初めて支援活動のために久之浜を訪れたのは、平成24年5月26日のことでした。雑誌『皇室』で「被災地神社[復興]ルポ」を連載していた本学文学部神道学科OBの太田宏人氏にお誘いをいただき、津波で流失した星廼宮神社の境内に砂利を敷き詰め、四方に杭を打つ作業を、福島県神道青年会、KTSK(傾聴に取り組む宗教者の会)、日本文化興隆財団の方々とともにお手伝いさせていただきました。「ここに故郷あり」、「祈復興」の幟がはためく更地で、心を込めて作業に打ち込んだのでした。

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太田宏人氏は、昨年より体調を崩して入院されていた病院で、5月15日に逝去されました。これまでのお導きに深く感謝いたしますとともに、これからも私どもの活動を見守っていただけるようお祈りいたします。

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