國學院大學博物館では、令和7(2025)年10月4日から11月4日の間、仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳、大阪府堺市)から出土した副葬品であることが新たに確認された資料を、展示しております。
内川隆志・文学部教授(國學院大學博物館副館長)を中心に、幕末・明治の好古家についての研究を進めていたところ、著名な好古家である柏木貨一郎、益田孝の旧蔵資料を入手し、令和6年より國學院大學博物館が所蔵することになりました。その内の大阪府堺市の「仁徳天皇陵古墳」出土とされる金銅装刀子・甲冑・包紙の一部について、大阪府堺市および日鉄テクノロジー株式会社との共同調査を行い、「仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)」の副葬品として認められました。
今回認められた金銅装刀子は、残存長約10.5㎝・最大幅約2.2㎝で、完存していれば全長15㎝ほどの長さだったと考えられています。甲冑金具は、小片であるため、本来の部位を特定することは困難ですが、鉄板を用いた製品の表面に張られたものであることが判明しており、鉄地金銅張甲冑の一部であるとされています。
本資料の詳細については國學院大學博物館までお問い合わせください。