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人間開発学部:「Weekly通信」2017.12.26号

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2017年12月26日更新

人間開発学部の旬のニュースを伝える『Weekly通信』は毎週水曜日配信中!
次回更新は1/11(木)です
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12/22 卒業論文提出最終日
12/22(金)16:30、4年生必修科目「卒業論文」の受付が締め切られました。人間開発学部6期生による卒業論文提出では、午前中は事務課カウンターで、提出者が殺到すると考えられる午後は第5会議室に場所を移して受付がなされました。
提出を受理されると「卒論受理」のハンコが学生証に押されます。ほとんどの学生が余裕を持って提出していました。提出カウンターの後ろには、ゼミごとに積み上げられる卒論の山ができていました。学生たちの4年間の結晶です。
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卒業論文の〆切時刻は厳格に決められています。16:30の時報をもって会議室のドアは施錠され、平成29年度の卒業論文提出は締め切られました。

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12/26 教育インターンシップ連絡協議会
12/26(火)15:00より人間開発学部教育実践総合センターによる平成29年度教育インターンシップ連絡協議会が開催されました。人間開発学部の専門科目「教育インターンシップ」にかかわる学生は、横浜市や川崎市、東京都をはじめとする幼・保・小・中・高校等にインターンシップとして派遣されました。411教室で全体会を行い 、各校における学生からの活動報告と、実施校からの状況報告がありました。
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その後、幼稚園・保育所はAV1教室、小学校は411教室、中学校・高等学校は407教室に分かれて、「教育インターンシップの経験を教育実習にどのように生かすか」をテーマに、校種別意見交換が行われました。

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幼稚園・保育所 小学校 中学校・高等学校

 

原英喜先生 in フィンランド
健康体育学科原英喜教授は、今年度国内派遣研究員として国内外各所でご研究をされています。原先生から近況が届きましたので紹介します。 
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もう2か月もたってしまいましたが、科研費を活用して、10/2(月)に成田を飛び立ち、10/17(火)の朝に帰国しました。フィンランドの首都ヘルシンキに8日間、ユヴァスキュラに2日間、ロヴァニエミに5日間滞在して、基礎学校(9年制の小中学校)の授業や体育教員養成大学の教育実習の授業に参加させてもらいました。
ヘルシンキ西部のラスポーという町の基礎学校の教科横断型の授業は、オリエンテーリングを活用する授業でした。

image001担当の先生(中央)と通訳兼ガイドのラクソ氏(左)と

1.社会科(地理)の要素としては地図を見ながら実際の地形の変化や径の実態を実感する。
2.理科の要素としては、木々の紅葉やベリー、キノコの観察や採取、さらには倒木から根っこの観察といったことを、現地で実態から学ぶ。
3.体育的な内容としては、滑りやすい岩石の表面や斜面、急な坂道や木の根などの不整地を歩き、バランス感覚を養う。
4.二人1組でポイントを探しながらコミュニケーションをしっかり図る。

といった、森の中を歩き回りながら感性を高める授業でした。上級生(7年生)の授業でも周囲の恵まれた自然環境を活かした内容で、月に数回、季節ごとに頻繁に学外へ出かける授業をしているそうです。採ってきたブラックベリーでパイを作って食べる家庭科の内容もあるそうです。休み時間は、小雨ながら生徒は全員教室から外に出て遊んでいました。
健康体育学部という専門領域のあるユヴァスキュラ大学では、雪のないスキー場に出かけ、地元の基礎学校5年生の生徒を対象とした教育実習の授業に同行し、90分で5kmの森や沼があるオリエンテーリングにも参加しました。

image003ユヴァスキュラ大学の担当教員(中央)と基礎学校の担任(左:体育や音楽担当)と

image005ランチは薪で火を起こし、枝に刺したソーセージやマシュマロを焼いています

学部に来ている留学生を対象としたオリエンテーリングを題材にした大学院生の教育実習の授業にも同行しました。参加学生がポイントを回るだけでなく、どのように安全を確保するのか、そして楽しいだけではなく、運動量を確保しながら回れるポイントの設定やコースの選択を工夫することを狙った、体育専門の大学院生が実習する授業でした。

フィンランドの基礎学校では、周囲に海や川や湖があるといった環境から、いかに溺れないかを狙いとしていて、15歳の卒業時には、90%の子供が600mは続けて泳げるようになっているそうです。水泳の授業は冬に集中して、公共のプールで行います。見学したプールは、片方は1.1mの水深ながら反対側は3.8mと深く、5mの高さの飛び込み台からも小学生たちが飛び込んでいました。

「自然享受権」を意識して、ベリーやキノコ類を採って食べたり、森や沼に接し、自然保護や環境教育を行い、生活の中に自然を取り込んで、感性豊かな人間を育てる、そんな実践に触れてこられて、日本でも場所を選べば実践できるところもあると感じました。

訪問する場所をアレンジして、フィンランド語の通訳もしてもらい(ラクソ美奈子さん)、授業で先生と子ども、学生がどんなやりとりをしているかもわかって、有意義な2週間となりました。フィンランドにいる間に晴れたのは僅か2日でしたが、秋の紅葉の景色や北極圏ならではの自然を楽しむことができ、出張させていただけたことに感謝しています。ありがとうございました。

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わずかな晴れ間に見られた、ロヴァニエミ教会の周囲の紅葉 Northan Lights と呼ばれる緑のオーロラ。薪を焚いて暖を取りながら待つこと数時間、アクティブな光が現れました。

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フィンランドの大自然の中で行われる教育、すばらしいですね。熱心なご研究の様子がうかがえます。また原先生から近況が届いたらご紹介します。お楽しみに。

 

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