國學院大學博物館で、5月30日に学生向けイベント「紅点し体験」と、5月30日と6月7日に、ミュージアムトークが実施されました。

　これらのイベントは令和7年4月26日（土）～6月22日（日）の期間で開催されている企画展「江戸・東京の祝祭とおしゃれ- 飾る都市と人 -」の関連イベントとして開催されたものです。

◆紅点し体験

　5月30日は、学生限定で「紅点し体験」を実施。紅ミュージアム（東京都港区）から講師を招き、開催しました。

　はじめに、講師の方から、日本の伝統的な口紅である「小町紅」について、江戸時代から変わらない製法や、その歴史などについて解説していただきました。その後、参加した学生たちは実際に一人ずつ小町紅を点す体験を行いました。紅は重ねる量や溶く水の量、つける人の本来の唇の色によって発色が異なり、学生たちはお互いに色味の違いを楽しみながら体験する様子が見られました。

◆ミュージアムトーク

　5月31日には、ミュージアムトーク「江戸・東京のおしゃれ」が開催され、藤澤紫・文学部哲学科教授が登壇しました。藤澤教授は、浮世絵に込められた時代のメッセージと、その味わい方を解説しました。

　6月7日にはミュージアムトーク「江戸・東京の神社と年中行事」が開催され大東敬明・研究開発推進機構教授が登壇しました。今回の企画展で展示されている「江戸鳥瞰図」（國學院大學図書館所蔵）などを用いながら、神田や品川など各地域の祭りや年中行事に注目し、解説を行いました。