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第7回観月祭 衣紋方の所感

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神道文化学部長 武田秀章

2016年12月16日更新

本年10月15日、雅やかに行われた本学恒例の観月祭。
その衣紋方を務めた学生さんたちがメッセージを届けてくれました。

 

若木を成す一葉として(神道文化学部3年 江連さん)

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本年の観月祭において、私たち萠黄會は左舞・右舞の衣紋を担当いたしました。
衣紋係のお話を頂いた当初、會員は襲装束に触れた経験はありませんでした。
貴重な勉強の機会に胸を膨らませると共に、得も言われぬ不安を募らせた事を覚えています。

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先生方のご指導のもと、講義の合間を縫うように練習を重ね、やっとのことで迎えた本番当日でした。
直前まで細部を調整し、舞人を舞台へと送り出す緊張感。
そして大勢の来場者越しに、華やかな装束を纏い披露される舞を見た時の、目が冴える様な感覚は、今でも忘れられません。

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観月祭衣紋係という大役を終え、反省も誇りも含めた全てを、来年の観月祭、またそれを担う後輩たちへと繋いで行くことが、今の私たちに出来る事であると考えております。
今年芽吹いたばかりの萠黄會ですが、若木を成す一葉として、これからも日々の活動に励んでゆきます。

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これが私たちの底力です(神道文化学部3年 小野さん)

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今年の観月祭は、私個人としても、また萠黄會としても初めての奉仕でした。
萠黄會は今年の2月に発足した新設サークルで、今まで神道系サークルで扱っていなかった衣紋の研究をするサークルです。
今回の観月祭では、舞楽の襲装束の着装を担当致しましたが、当日までの道のりは、高く険しいものでした。

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舞人や楽人の方は5月からお稽古を始めていましたが、萠黄會が襲装束の衣紋を担当すると決まったのは観月祭本番の半月前です。
すぐに始まったお稽古は悪戦苦闘の日々でしたが、当日までに仕上がったのは大勢の方々のご指導とご協力があったからこそだと思っています。

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本番当日、舞台で舞う萌黄色の四領の襲装束、紅色の六領の襲装束を見た時は、思わず涙が頬を濡らしました。

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この時の感動は今でも瞼に焼きついています。
衣紋方は決して表にあらわれることのない地味な仕事ですが、今回の経験は私達の誇りとなりました。
これが私たちなりの「底力」です。

 

武田秀章学部長より

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本年の観月祭も、例年と同様、百名以上に及ぶ裏方学生さんの、献身的なサポートによって進められていきました。
装束着装を担う衣紋方も、大切な裏方仕事の一つです。
衣紋方の学生諸君は、その重大な責務に、出来得る限りの準備、万全のスキルをもって、真摯に取り組んでくれました。
メッセージには、自らの職責に賭けた彼らの熱い思いが流露しています。
まことに今回の観月祭においても、学生諸君の底力が遺憾なく発揮されました。
観月祭を担う学生諸君の緊密なチームワークが、将来に亘って末永く受け継がれていていくことを願ってやみません。

(写真 神道文化学部教員・学生有志)

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