大きな喜び(神道文化学部2年 中村さん)

先日行われた成人加冠式に、新成人として参列させていただきました。
 昨年度のこの式典では、「前導・祓主」として奉仕し、先輩方のご多幸を祈念させていただきました。思い返してみると、つい昨日のことのように感じられます。
 その時から、自分が新成人として参列できる日を待ち遠しく思っていました。

当日は、天気にも恵まれ、素晴らしい青空のもと、晴れの式典に臨むことができました。
 本年は、成人加冠式第十回目の節目の年でもあります。そのような記念すべき巡りあわせに参列できたことも、大きな喜びとなりました。
 加冠役の先生から額当を授けていただいた時、「これからはもう大人の仲間入りなのだ…」という思いがひしひしと込み上げてきました。

特に感銘深かったのは、いつもお世話になっている先輩の舞を目の当たりにした時でした。
 その舞姿の美しさ…。
 思わず胸が熱くなるのを感じました。
 自分が成人を迎えるこの年に、尊敬する先輩が奉祝舞を披露してくださったのです。
 一方ならぬご縁を感じずにはいられませんでした。

この日のためにご尽力くださった先生方、職員の方々、先輩後輩、さらに遠方から見に来てくれた両親…。
 「お世話になった方々に、少しでも恩返しが出来るよう、精一杯励んでいかねばならない…」
 そう決意を新たにしました。

この式典に関わってくださった全ての方々、「私の二十年間」に関わってくださった全ての皆様方に、この場を借りて心より御礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
歴史の一齣(神道文化学部2年 丹川さん)

このたび、本学恒例の成人加冠式に参列させていただきました。
 大切な仲間たちと二十歳の祝いをあげることができて、大変嬉しく思っています。

加冠の儀の際に、武田先生よりお祝いの言葉を頂戴しました。その中で、先生はこう仰いました。
 「…加冠式も今回で十回目を数えます。始まった当初、新成人はごく少人数でした。本当に「家族のお祝い」のような小さな行事として始まったのです。今では、ご覧のように五十人以上の新成人が参列する大きな式典へと成長しました。けれども、「お祝いの心」「おめでとうの心」は、始まった当初といささかも変わっていません…」
 私は、先生のお言葉に深い感慨を覚えました。
 ささやかな身内の行事が、十年の月日を経て、このような大きな式典へと成長しました。
 その過程には、先人たちが繋いできた素晴らしい「歴史」の積み重ねがあるのだと思います。
 その歴史の大切な一齣となるべき十回目の式典に、新成人として参列することができました。
 そのことを、私はとても誇りに思っています。

今回もまた、始まった当初と同様の「家族のお祝い」をしていただけたと感じています。
 成人加冠式を運営していただいた先生方や裏方の皆さん、式典に華を添えて下さった舞人・楽人の皆さん、私と共に新成人を迎えた友人たち…、すべての皆様方のお力添えに、心より御礼申し上げます。
 これからも、この大学で出会った大切な友人たちと切磋琢磨し、一緒に成長していきたいものと願っています。
武田秀章学部長より

今回を以って、成人加冠式は10回目の節目を迎えました。
 2年次、新成人として祝福をうける…。
 3年次、「先輩」として2年生の新成人をお祝いする…。
 そんな心温まるサイクルが、10年に渡って繋がれてきたのです。
 「おめでとう」の祝福は、学外からも寄せられています。
 式典の装束は、各地の院友神職の方々から寄贈されたものです。新成人の装束には、全国からの「祝福のまごころ」が篭っているのです。
 こうした「おめでとう」のまごころに対する、「ありがとう」の思いが、新成人のメッセージには流露しています。
 成人加冠式が、本学ならではの和やかな行事として受け継がれていくことを、心から祈念したいとい思います。
(写真 増山さん〈神道文化学部2年〉、神道文化学部教員有志)
